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まで
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電話: 027-224-4585
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土曜日・日曜日・祝祭日
創立記念日(3/23)
年末年始(12/29~1/3)

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呼吸器外科

呼吸器外科の手術は大きな手術が多く「手術となるとなかなか退院できない」「仕事にも復帰できない」「高齢で手術には耐えられない」と思われがちです。しかし、体に対する負担を減らせる胸腔鏡下手術の普及により、当科のイメージは様変わり致しました。外来、病棟、リハビリ等多くのスタッフの方々の協力の下、早期離床・退院を目標に周術期管理に取り組んでおります。さらに手術時間や麻酔時間を短縮し、臥床期間を短くすることによって、術後合併症も少なくなってきています。最近では80才以上のお年を召した方の手術も珍しくありません(最高齢98歳)。
当院では、肺がん(気道腫瘍も含める)を中心に、自然気胸、縦隔・胸壁・胸膜疾患、気道狭窄、胸部外傷など、多彩な疾患を扱っています。1998年6月~2016年12月までの総手術件数は3858件となっています。
当院は呼吸器外科専門医基幹施設、日本胸部外科学会指定施設、外科専門医基幹施設となっています。
外来診療に関しては、月(午前・午後)、火(午前)、木(午後)、金(午前)曜日に行っています。

診療スケジュール

 
午前上吉原 光宏
伊部 崇史
(再診)
上吉原 光宏
(第2・4週)
井貝 仁(再診)
急患診察のみ伊部 崇史
(再診)
上吉原 光宏
(初診)
大沢 郁
(再診)
井貝 仁
(再診)
午後上吉原 光宏
(初診)
吉川 良平
(再診)
急患診察のみ急患診察のみ伊部 崇史
(再診)
急患診察のみ

※再診の方は予約が必要です。

医師紹介

氏名職名卒年専門分野【専門医・認定医・指導医】
上吉原 光宏部長H3卒
呼吸器外科(肺がん、胸腔鏡手術、気道形成術など)

米国胸部外科学会(STS, International Member)
日本呼吸器外科学会(専門医・指導医)
日本胸部外科学会(認定医・指導医)
日本外科学会(専門医・指導医)
日本がん治療認定医機構(認定医・暫定教育医)
The International Society
for Minimally Invasive Cardiothoracic Surgery 
(International member)
日本救急医学会専門医
日本医師会認定産業医
診療情報管理士
肺がんCT検診認定機構CT検診認定医
日本プライマリ・ケア認定医
臨床研修指導医
伊部 崇史副部長H9卒
肺がん、呼吸器外科一般

日本呼吸器外科学会専門医
日本外科学会認定医
日本外科学会専門医
日本外科学会指導医
日本がん治療認定医機構認定医
肺がんCT検診認定機構CT検診認定医
臨床研修指導医
井貝 仁副部長H14卒
肺がん、呼吸器外科一般

日本呼吸器外科学会専門医
日本外科学会専門医
日本がん治療認定医機構認定医
肺がんCT検診認定機構CT検診認定医
欧州心臓胸部外科学会(EACTS active member)
欧州胸部外科学会(ESTS active member)
臨床研修指導医
大沢 郁医師H24卒
呼吸器外科・外科
吉川 良平専攻医H26卒
呼吸器外科一般

当科の特色

a.肺がんについて

わが国では,死因の第1位は悪性新生物でありますが,全がん死亡例中では肺がんの増加は特に著しく,男性では1993年に胃がんを抜いて第1位になり,女性では2007年に大腸がんについで第2位となっています.さらに,2008年厚生省人口動態統計によると,肺がんの男女合わせた死亡者数が66847人となっており,がん死亡の第1位となっています.肺がんの治療はいかに早く確実に診断し(呼吸器内科による気管支鏡検査,放射線科によるCTガイド下肺針生検など),的確な治療方針(手術・抗がん剤治療・放射線治療など)をたてることが大事です.

b.胸腔鏡を使用した肺がん根治手術(肺葉切除リンパ節郭清術)

昔の肺がん手術では,10~30 cmくらい皮膚を切って胸にある筋肉と肋骨を切る必要がありました(開胸手術).しかし当科では,早期の肺がんに対しては胸腔鏡を用いることによって2~3 cm程度のきず(肺の取り出し口)と1~2cm程度のきず(胸腔鏡を入れる部分)を2ヵ所をつけるのみで,筋肉や肋骨を切らないで手術を行っています(1998年より徐々に導入開始).この方法で手術をすれば痛みは軽く,早ければ手術後3~5日程度で退院することも可能です.これにより患者さんに対する痛みなどの負担を最小限にしながら,従来の開胸手術と同程度の治療成績を出しています.



5年生存率手術別
c.気管・気管支形成術

以前より当科では,肺がんに対して難易度の高い肺機能温存手術(気管・気管支形成術)を心がけています.肺がんの手術では,原則として腫瘍の存在する肺葉(右に3つ,左に2つある肺の「単位」)をまるごと切除しますが,腫瘍が肺の付け根に近い場合あるいは太い気管支にまで病変が及んでいる場合,隣り合っている肺葉あるいは片側の肺を全てを切除しなければならない時があります.このような場合に,病変の及んでいる気管支をいったん切り離した後,正常な気管支どうしをつなぎ合わせ,健常な肺を残すことができます.これを「気管・気管支形成術」と呼び,当科で1998年6月~2016年12月に行った気管・気管支形成術は75件で,そのうち肺がんに対するものは67件でした.片肺全摘はわずかに7件程度となっています.

気管・気管支形成術画像1
気管・気管支形成術画像2
d.診療体制

総勢16人の医師(呼吸器外科,呼吸器内科,放射線治療科,放射線診断科,病理診断科)と,その他に研修医等がかかわりながら,チーム医療を行っております.そして週1回全員が集まり,患者ごとに治療方針を検討しています(呼吸器カンファレンス).それにより適切な治療計画を立て,年間400件近くの手術を行っています.さらに常勤病理医による術中迅速病理診断も行い(病理診断専門医による,がんの確定診断,リンパ節転移の有無,切除した組織の縁(ふち)にがん細胞が残っていないかを15~30分程度で判定する技術),手術の精度をより確実にしています.

e.手術に対する医療安全管理

呼吸器外科の手術を受ける方に対しては,呼吸器外科外来・病棟,歯科口腔外科,リハビリテーション科のスタッフのご協力の下に,術後合併症を最小限にとどめ,安全に手術を行っています(肺がん手術後の在院死亡はゼロ).さらにハイリスク(他にも持病のある方)患者さんに対しては,当院の中で各診療科専門医に受診してもらいお体の状態をチェックしてから手術を行い,手術後は病棟及び集中治療室スタッフのご協力の下に診療を行っています.

手術件数及び治療成績

a.総手術件数:3858件(1998年6月~2016年12月)

2016年374件,2015年386件,2014年345件

グラフ手術数統計
b.肺の腫瘍に対する手術件数:1580件(1998年6月~2016年12月)
5年生存率全体
c.自然気胸手術件数:920件(1998年6月~2016年12月)

※胸腔鏡下手術における再発率(術後1年以内を再発とみなす)
1.7%(2004年9月~2016年12月・・・875件中15件)

d.予定として行った手術における死亡件数(1998年6月~2016年12月)

※手術直接死亡(術後48時間以内の死亡) 0件(0%)
※在院死亡(術後退院できずに死亡) 18件(0.5%)

研究活動

当科では最適かつ最新の治療を提供できるよう積極的な研究活動を行っており、海外や国内で多くの学会発表を行っています。以下に代表的な研究成果を掲載いたします。

【国際学会発表(2016年のみ掲載)】
1.An inhaled foreign body overlooked for 2 years in an adult. バンコク
2.Geometric mapping of small pulmonary nodules. モントリオール
3.A uniportal thoracoscopic major pulmonary resections. モントリオール
4.Thoracoscopic lateral and posterior basal (s9+10) segmentectomy using “Intersegmental tunneling”. ナポリ
5.Total thoracoscopic reoperation after ipsilateral anatomical major lung resection.  京都
6.Video-assisted thoracoscopic surgery combined with extracorporeal membrane oxygenation: three case reports. 京都
7.Clinical benefit of F18-fluorodeoxyglucose uptake on Positron Emission Tomography imaging of thymic epithelial tumors. 京都
8.An optimal starting point for calculating the survival time of patients with pulmonary metastasectomy: why has this not yet been unified? 京都


【全国学会発表(2016年のみ掲載)】
1.右下葉発生原発性肺癌に対する非定型的な気管支形成術:Bronchofolding technique.福岡
2.単孔式完全胸腔鏡下解剖学的肺切除の検討:3ポートとの比較.横浜
3.肺悪性腫瘍手術における周術期口腔機能管理及び医科歯科連携の有用性.岡山
4.単孔式完全胸腔鏡下左S6区域切除.大阪
5.周術期口腔機能管理は術後呼吸系合併症を減少させる.大阪
6.気管~左主気管支発生扁平上皮癌に対し,左開胸大同脈弓下アプローチで左主気管支管状切除術を行った一例.福岡
7.当院における肺原発多形癌13 例の臨床病理学的検討.福岡
8.Clinical T2,T3 肺癌でのoccult N1N2 の発生予測因子の検討.福岡
9.筋炎合併・胸腺腫IVa 期に対する集学的治療.福岡
10.胸腺癌27 例における術後再発に関わる因子の検討.福岡
11.両側巨大気腫性嚢胞に対する治療戦略.横浜
12.当院における触知困難肺病変に対して局在同定の工夫.横浜
13.ECMO併用下に施行した胸腔鏡下手術の検討.横浜
14.解剖学的肺切除後の同側完全鏡視下再手術の検討.横浜
15.気管切開孔閉鎖不全に対して有茎皮弁を用いた閉鎖術.東京
16.当科における難治性気胸に対する治療戦略.岡山
17.当科における有瘻性膿胸の治療経験.岡山
18.TNM 分類改定に向けて微小肺病変の局在同定におけるCT ガイド下体表マーキングの有用性.京都
19.非定型抗酸菌症手術例の検討.京都
20.当院における3次元CT画像診断支援による縦隔腫瘍手術の工夫.京都
21.当科における多発外傷に対する集学的治療~胸部外科医の視点から~.大阪
22.転移性肺腫瘍手術症例の検討:長期生存に寄与する因子は? 大阪
23.肺アスペルギローマの外科治療.大阪
24.当科における単孔式胸腔鏡手術の治療成績.大阪


【医学論文(主要な論文のみ掲載)】
1.Three-dimensional computed tomography helps identify muscles for use in an empyema cavity. Ann Thorac Surg (accepted)
2.A convenient method for identifying a small pulmonary nodule using a dyed swab and geometric mapping. J Thorac Dis. 2016
3.Successful treatment of a bronchopleural fistula after en masse lobectomy. J Thorac Dis. 2016
4.Pulmonary sequestration combined with an aberrant right subclavian artery. Ann Thorac Surg. 2013
5.Anatomical segmentectomy for pneumothorax associated with congenital bronchial atresia. Eur J Cardiothorac Surg. 2013
6.Concerning en masse lobectomy. J Thorac Cardiovasc Surg. 2012
7.Is a bronchopleural fistula a contraindication to pleurodesis? Ann Thorac Surg. Ann Thorac Surg. 2012
8.Salvage surgery for local recurrence after carbon ion radiotherapy for patients with lung cancer. Eur J Cardiovasc Surg. 2015
9.A useful technique for specimen extraction from the thorax: the vacuum-packing method. Eur J Cardiothorac Surg. 2012
10.The indications for uniportal video-assisted thoracic surgery. Ann Thorac Surg. 2012
11.The selected segmental inflation technique for pulmonary segmentectomy: Pros and cons. J Thorac Cardiovasc Surg. 2012
12.A simple, new technique for identifying the cut line in the bronchus in bronchoplasty using a butterfly needle. Eur J Cardiothorac Surg. 2011
13.Difference in outcome in the transection of the pulmonary artery and vein. J Thorac Cardiovasc Surg. 2011
14.Three-dimensional imaging of an anomalous systemic artery supplying normal lung. Ann Thorac Surg. 2010
15.Serial chest films are needed after a diagnosis of pneumopericardium because of risk of cardiac herniation. Ann Thorac Surg. 2010
16.What is standard treatment for bronchopleural fistulas? Ann Thorac Surg. 2010
17. Membranous tracheoplasty using an azygous vein pedicle graft with roundabout-field intubation: a novel surgical technique. J Thorac Cardiovasc Surg. 2009
18.The blurred border between thoracoscopic surgery and thoracotomy. Ann Thorac Surg 2009
19.Chilaiditi’s sign mimicking a traumatic diaphragmatic hernia. Ann Thorac Surg 2009
20.Does the electric scalpel facilitate bronchial tissue damage? Eur J Cardiothorac Surg 2008
21.Atypical bronchoplasty to preserve the lung parenchyma: the bronchofolding technique. J Thorac Cardiovasc Surg 2008
22.Pleural metastases from renal cell carcinoma 16 years after resection. J Clin Oncol 2007
23.Convenient and improved method to distinguish the intersegmental plane in pulmonary segmentectomy using a butterfly needle. Ann Thorac Surg 2007
24.Blunt traumatic injury of the azygous vein diagnosed by computed tomography. Eur J Cardiothorac Surg 2007
25.Does an incomplete interlobar fissure influence survival or recurrence in resected non-small-cell lung cancer? Lung Cancer 1999
26.Resection of pulmonary metastases in six patients with disease-free interval greater than 10 years. Ann Thorac Surg 1998


(2017年1月8日 文責:上吉原)