当センターは、手術を受ける患者さんを第一に考え、
様々な職種のスタッフが支援させていただく患者さんのためのセンターです。
手術を受けられる患者さんの安全性の向上と不安の軽減を目指すとともに、効率的で質の高い周術期（手術前～手術後）管理を提供することで手術後の回復の促進を図ります。
わが国では超高齢化社会を迎え、手術を受ける患者さんの高齢化も例外なく進んでいます。また近年、手術件数の増加、社会的、医療制度上のニーズのため、在院日数の短縮化が求められています。このような状況下では、従来通りの主治医および麻酔科医による術前評価、周術期管理では安全性の担保が困難な場合も少なくなく多職種からなるチームアプローチによる周術期管理が重要となります。
またERAS（Enhanced Recovery After Surgery）に代表される術後早期回復プログラムの有用性が注目されている昨今、質の高い周術期管理、殊に術前管理は合併症を抑制し、手術後の回復を促進させる目的としても大切です。
このようなチームアプローチをより効率的に行うためには、同じフロア内に関係する多職種のスタッフが常駐しうるセンター構想が有用と考え、当センターを開設する運びとなりました。
他施設におけては周術期管理センターや周術期サポートセンターといった名称が多く採用されていますが、より、患者さんfirst！との精神から『手術のための準備支援センター』というネーミングを採用しました。
当センターは、麻酔科医、手術室看護師、歯科医、歯科衛生士、管理栄養士、理学療法士、事務スタッフ（コーディネート担当）などで構成されています。手術が決定した患者さんは、 患者支援センター受診後に当センターを受診していただくこととなります。
『手術のための準備支援センター』は3Fの手術センターに隣接しており、診察室３室、うち１つは歯科ユニット完備、面談室４室から構成されています。同一フロアで、麻酔科診察、手術室看護師外来、周術期口腔ケア、術前リハビリ、術前栄養指導などすべてが完結可能です。効率性を重視し、患者さんの移動距離を最小限に！を目標に効率性を重視したレイアウト （＝Patients First！）です。
