小児科
Pediatrics

特色

前橋赤十字病院小児科は、群馬県全域と隣接する近県の小児医療の一翼を担えるよう日々努力を続けています。一人一人こどもたちの病状に合った適切な医療を提供することを大きな目標としています。

保護者のみなさんへ

前橋赤十字病院小児科は、お近くの医院(開業医)の先生や他の病院の先生から検査や入院等が必要な時にご紹介いただき診療することを基本としています。普段の「かかりつけ医」はお近くの先生にお願いし、一般の外来診療では難しいときに紹介状をいただいて来て頂く病院です。小児科には1年間に約1000人の患者さんをご紹介いただいています。病院での診療が終了すれば、かかりつけ医へお戻りいただけます。 外来部門では一般外来のほか、血液、腎臓、循環器疾患の専門外来を開設しており、また、新生児フォローアップ外来もあります。RSウイルス予防(シナジス)については受け入れ可能人数が限られているので、産まれた病院のドクターと私たちで相談の後に来て頂くようにお願いしています。 その他の予防接種は行っておりません。入院部門では毎年約1200人の患者さんが入院しています。年齢は0~5歳が約8割を占め、その多くが急性疾患である急性気管支炎・肺炎、急性喉頭炎、急性胃腸炎、気管支喘息、尿路感染症等の患者さんです。小児病棟には常勤の保育士1名がいて入院中の保育のお手伝いをしています。新生児は出生体重1400g程度以上を対象に入院治療をおこなっています。他院で出生後に転院搬送される新生児や、母体に問題がある場合などは当院へ母体搬送されて出産される場合があります。 長期入院が必要な小中学生は病院内にある県立赤城特別支援学校前橋赤十字病院内教室で学習しながら入院治療を受けることができます。

小児休日・夜間救急について

休日や夜間は前橋市内にある他の2つの病院とともに小児二次救急輪番制を採用しています。必ず3つの病院のどこか1つで小児科医が夜間でも診療を行っていますが残り2つの病院には居ません。そのため、当院には休日・夜間は小児科医が不在の日があります。夜間の救急は、前橋市の夜間急病診療所(20~24時)などの休日夜間急患センターをまず受診していただくことをお勧めしています。0時以降は消防のテレホンサービス (群馬県広域災害・救急医療情報サービス)で受診ができる医療機関の案内をしています。また、群馬県の小児救急電話相談(局番なしの)「#8000」では夜間でもこどもの病気の相談ができます。詳しくは群馬県のホームページの救急医療 をご参照ください。

ご紹介いただく先生方へ

ご紹介いただいた患者さんのスムーズな診療を心がけております。患者さんをお待たせする時間をできるだけ短くするために、ご紹介の際は一般外来でもご連絡・ご予約をいただくようお願いいたします。ご連絡いただいた当日の受診が必要な患者さんは小児科外来受付に伝えていただければ担当医師が対応いたします。翌日以降の受診については地域連携室、あるいは小児科外来でご予約をさせていただきます。ご紹介状は簡単なものでも構いませんので頂けると助かります。休日・夜間のご紹介についても、日直あるいは当直の小児科医が対応いたしますので、ご紹介をいただく際にはお電話でのご連絡をお願いいたします。 シナジス(パリミズマブ)については対象の患者さんがいらっしゃる場合にはあらかじめお電話でご相談ください。 転居に伴うご紹介をいただいた患者さんについて、当院は地域医療支援病院として機能しています。そのため、診療所での診療が適当な患者さんについては当院から近隣の診療所への再紹介をさせていただく場合があります。また、専門性の高い疾患については直接お電話でご相談いただければより適切な県内医療機関の提示ができる場合があります。

当科での勤務を考えている医師・研修医のみなさんへ

当科での勤務を考えている医師・研修医のみなさんへ 前橋赤十字病院では現在9名の小児科医が常勤医として仕事をしています。そのうち3名は群馬大学小児科所属の関連病院ローテートの医師です。小児科学会専門医が6名、PALSインストラクターが2名在籍しています。群馬大学小児科、群馬県立小児医療センターとはそれぞれの特性を生かし親密な関係を保ちながら群馬県全体の小児医療の中で当院の役割を果たすべく努力しています。

2018年小児科研修医

現在までに初期臨床研修後に当院での小児科後期研修を行った医師は9名です。平成21年以降、8名が小児科学会専門医を取得した実績があります。1名は後期研修中です。この病院では小児の入院患者・救急患者を数多く診療する機会があります。患者さんはひとりひとりが教科書です。COMMONと言われる疾患でもその中に稀な病態が隠れていることがあります。分からないことがあるときには一緒に悩んで協力してくれる仲間がいます。慣れないうちはひとりきりにしないよう配慮しています。ドクターヘリに私たちが搭乗することはありませんが、患者搬送には使用されることがあり広い範囲から患者さんがやってきます。ICUでは救急科、麻酔科の医師と協力して重症な患者さんの治療にあたります。小児科医が更に増えれば対応可能な疾患を広げることができます。群馬で小児科専門医研修を考えている方は是非ご連絡ください。

常勤医の募集

前橋赤十字病院小児科では後期研修医の他に常勤医も募集しています。来年にせまった新病院の竣工に向けて質と量のパワーアップを目指しています。仕事の内容はそれぞれの事情を考慮し相談させていただきます。群馬県の小児医療のなかで私たちが求められていること、私たちが求めていることを実現できるような職場を作ってゆきたいと考えています。そのための貴重な人材を求めています。

小児死因究明制度の導入に関する全国版後方視的調査について

小児死亡時に詳細な検証を行い、同様の死を防ぐ手立てを講じるチャイルド・デス・レビュー(CDR)は、多くの国々で制度化され施行されています。前橋赤十字病院では本研究を現状でも実施可能な方法で、CDR の社会実装に向けた具体的な実践を行うための研究と、将来的な多機関連携の“漏れ”のない前方視的 CDR 実施に向けた研究の2つに分け、CDRの取組を開始する地域を拡充しながら、現時点でも弾力的運用で解決できる側面についてガイドラインにまとめることと、法律的な整備が不可欠な部分について、提言をまとめることを目的に研究を開始しています。

研究情報の公開について

当科でオプトアウトを行っている臨床研究を以下に掲示します。

研究課題名 小児死因究明制度の導入に関する全国版後方視的調査(2014-2016年)
当院の研究責任者 松井 敦(前橋赤十字病院 小児科部長)
中央研究機関および
その研究責任者
群馬県前橋赤十字病院小児科
日本小児科学会 子どもの死亡登録・検証委員会 溝口史剛
本研究の目的 諸外国では小児が亡くなった際に、その詳細な検討を多機関で行い、同様の死亡が新たに発生することを予防するための知見を蓄積する制度(チャイルド・デス・レビュー[CDR])が整っています。本研究は、本邦でそのような制度を整備していくため、2012年に日本小児科学会で行った地域限定のパイロット研究の方法論を改良して、広く全国規模で情報収集を行い、その有効性を検証し、本邦でCDRが社会実装が可能であるかを検証することを目的としています。
調査データの該当期間 2014年 1 月から 2016年 12 月まで
研究の方法
(使用する試料等)
対象となる患者さま:上記期間内に当院で亡くなった18歳未満のお子さん
利用する情報:性別、年齢、生活歴、家族歴、出生歴、既往歴、死亡に至った傷病名、現病歴、救急搬送にまつわる状況、蘇生を含む治療内容、各種検査結果、剖検結果、などの各種医療情報。養育と死亡の因果関係、死亡が予防できた可能性とそのための方策
試料/情報の他の
研究機関への提供
群馬県前橋赤十字病院小児科/日本小児科学会 子どもの死亡登録・検証委員会 溝口史剛 へ情報を提供
個人情報の取扱い 利用する情報から、氏名や住所等の患者さまを直接特定できる個人情報は削 除した状態て取り扱われます。研究成果は学会等で発表を予定していますが、その際も患者さまを特定できる個人情報は一切利用しません。
本研究の資金源 (利益相反) 本研究に関連し開示すべき利益相反関係にある企業等はありません
個人情報の保護について

得られた情報は匿名化して取り扱われ、個人が特定できる情報が外部に漏れることはありません。 ご理解とご協力をお願い申し上げます。

スタッフ紹介

名前 卒年 職名 専門分野 資格
松井 敦 1992年 部長 小児科一般・血液腫瘍疾患
日本小児科学会専門医
医療情報技師
日本プライマリ・ケア連合学会認定医
日本プライマリ・ケア連合学会指導医
臨床研修指導医
溝口 史剛 1999年 副部長 小児科一般、小児内分泌、子ども虐待
日本小児科学会認定医
日本小児科学会専門医
日本内分泌学会認定内分泌代謝科(小児)専門医
日本小児科医会子どもの心相談医
懸川 聡子 1999年 副部長 小児・腎疾患
日本小児科学会専門医
腎臓病専門医
清水 真理子 2001年 副部長 小児科一般
日本小児科学会専門医
日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法「専門」コース(Aコース)認定
PALSインストラクター
BLSインストラクター
臨床研修指導医
杉立 玲 2009年 副部長 小児科一般
日本小児科学会専門医
安藤 桂衣 2008年 医師 小児科一般
日本小児科学会専門医
肥沼 淳一 2012年 医師 小児科一般
日本小児科学会専門医
日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法「専門」コース(Aコース)認定
齊藤 真規 2014年 専攻医 小児科一般
日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法「専門」コース(Aコース)認定
諸田 彗 2016年 専攻医  
生塩 加奈 2011年 嘱託医師 小児科一般  

学会・論文業績

学会発表
杉立 玲,八木夏希,肥沼淳一 他
全身骨撮影で行った下肢骨全長撮影判読困難だった脛骨骨幹端骨折の11か月乳児例
第119回 日本小児科学会学術集会 2016.5 北海道
)齊藤真規,外松学,八木夏希 他
前頚部腫瘤で発症した進行性骨化性線維異形成症の一例
第201回日本小児科学会群馬地方会講和会 2016.6 前橋
溝口史剛,滝沢琢己,森臨太郎 他
パイロット4地域における,2011年の小児死亡登録検証報告 ―検証から見えてきた,本邦における小児死亡の死因究明における課題
第201回日本小児科学会群馬地方会講話会 2016.6 前橋
溝口史剛
医療機関における,虐待死の可能性のある死亡事例の実態 ~アンケート調査より~
日本子ども虐待医学会 AHT部会 第1回シンポ ジウム 2016.7 福岡
松井敦,溝口史剛,志水美枝,中井正江
CAPSチェックリストを用いた救急外来での児童虐待スクリーニングの成果
2016年度群馬県小児保健会研究集会 2016.9 前橋
溝口史剛
シンポジウム「児童虐待の諸相」 医療機関で虐待に対応するということ
第48回藤田学園医学会 2016.10 愛知県
松井 敦
群馬県内の妊婦健診HTLV- 1抗体検査と新生児の対応
第52回 日本赤十字社医学会総会 2016.10 栃木
溝口史剛
シンポジウム「子ども虐待」 子ども虐待にどう立ち向かうか:医療の現場から
群馬県社会福祉協議会 2016.11 前橋市
溝口史剛
シンポジウム「小児虐待を防ぐ取り組み:CDRの 導入を目指して」 小児科学会のCDRの取組
第268回日本小児科学会東海地方会 2016.11 神奈川
肥沼淳一,齊藤真規,春日夏那子 他
RSウイルス感染の関与が疑われた右片麻痺をきた したけいれん重積型急性脳症の1例
第202回日本小児科学会群馬地方会講和会 2016.11 高崎
清水真理子,齊藤真規,春日夏那子 他
3歳健診における視覚検査の重要性と屈折検査の有用性
第202回日本小児科学会群馬地方会講和会 2016.11 高崎
溝口史剛
シンポジウム 「医療機関間ネットワーク・ネットワーク:各地の取組の共有を目指して」
日本子ども虐待防止学会 2016.11 大阪
溝口史剛
「小さないのち」の取材をめぐって
朝日新聞公開シンポジウム 2016.12 東京
溝口史剛
医療機関における,虐待死の可能性のある死亡事例の実態 ~アンケート調査より~
日本子ども虐待医学会 AHT部会 2017.1 東京
溝口史剛
シンポジウム 虐待死検証効果と限界~ CDR(Child Death Review)に向けて~
厚労科研 奥山班・溝口班合同シンポジウム 2017.1
溝口史剛
海外でのCDRと日本での虐待死亡事例検証の見逃し
厚労科研 奥山班・溝口班合同シンポジウム 2017.1
溝口史剛
シンポジウム 子どもの死亡を検証し,予防可能な死亡を減らすために
厚労科研 奥山班・溝口班合同シンポジウム 2017.1
春日夏那子,齊藤真規,肥沼淳一 他
棄児の感染症検査について,後に母親の梅毒検査陽性が判明した症例を経験して
第203回日本小児科学会群馬地方会講和会 2017.3 桐生
論文発表
肥沼淳一,八木夏希,杉立 玲,安藤桂衣,柴 梓, 清水真理子,溝口史剛,松井 敦
無呼吸発作を初発症状としエダラボンで治療した新生児脳梗塞の2例.
小児科臨床.39(9). P1563-1571. 2016
溝口史剛
[これで安心,小児の時間外診療ファーストタッチ] 夜間,休日の一般病院当直で虐待疑い.
小児内科. 48(11). P1815-1818. 2016
溝口史剛
【子どもの事故・虐待】【虐待】 一次診療場面における,虐待の発見と対応
小児科臨床.69(12)P.2743-2748, 2016.

外来スケジュール

 
午前 清水 真理子
齋藤 真規
溝口 史剛
杉立 玲
清水 真理子 松井 敦
生塩 加奈
懸川 聡子
肥沼 淳一
午後
専門外来
      松井 敦
(血液)
乳児健診
(健康管理センター)
懸川 聡子
(腎臓)
清水 真理子
(喘息・慢性疾患)
溝口 史剛
(喘息・慢性疾患)

臨時休診日


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