救急部門において、看護師(トリアージナース)は患者の緊急度を行うために、受診した全ての患者の自覚症状、他覚的所見ならびに現病歴に関する情報を集める必要があります。その後JTAS(緊急度判定システム)に基づく緊急スコアを、それぞれの患者に割り当てて行きます。このように緊急度判定を行う看護師になるには救急領域の看護経験が必要であり、JTASの正式なトレーニング受講が必要です。JTASコースとは、緊急度判定を行うトリアージナースを育成する正式なコースです。
募集要項、開催地、開催日、申し込み方法は日本救急臨床医学会公式ホームページをご参照下さい。
日本救急臨床医学会ホームページ
JTASとは
日本臨床救急医学会と日本救急看護学会では救急外来における緊急度判定と適切な診療科への振り分けは救急医療の基本をなすものとして、早い時期よりトリアージナース育成委員会を立ち上げ、研修・教育の方法や判定基準の体系化を模索してきました。その課程で、カナダの緊急度判定支援システム(CTAS)を翻訳する機会があり、研修コースを含めて我が国に紹介する事になりました。その後、我が国にも我が国の診療に沿った基準作りが必要となり、日本臨床救急医学会の中にJTAS検討委員会を設け、CTASの内容を精査、改変を重ね、日本の緊急度判定システム「JTAS」が誕生したのです。