専門・認定看護師を目指す
当院では資格取得支援を行なっています。

当院では、専門看護師・認定看護師などの進学に際し、看護師教育基金より最高200万円を無利息で貸し出しています。さらに、認定看護師教育課程研修中は、職免で身分保障しています。専門性を追究し、患者さんに質の高い看護を提供できる人材を育成しています。

病院における認定看護師の役割

認定看護師の役割は、個人、家族及び集団に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を提供することをはじめ、看護実践を通して看護職に対し指導を行うことや、看護職に対しコンサルテーションを行うことです。

認定看護師資格取得状況

資格名 人員 資格名 人員 資格名 人員
集中ケア認定看護師 2 救急看護認定看護師 4 感染管理認定看護師 1
手術看護認定看護師 2 皮膚・排泄ケア認定看護師 1 緩和ケア認定看護師 2
糖尿病看護認定看護師 1 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 1 認知症看護認定看護師 1
がん化学療法看護認定看護師 1        

活動状況

集中ケア認定看護師

  • 呼吸や循環、リハビリテーション、周術期に関連した勉強会開催
  • 呼吸ケアサポートチーム(RST)を運営し、人工呼吸器装着患者さんをはじめとする呼吸ケアが必要な患者さんに対し、質の高い看護の提供
  • 急性期・周術期にある患者さんや人工呼吸器を装着されている患者さんの ケアなどに関する内容の指導や相談に対応
  • 学会や研修会、セミナーなどに参加し、看護の質の向上
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Intensive Care

手術看護認定看護師

主な活動は、手術室で日々の手術患者さんに関わることです。 内容は、手術器械の準備や医師への提供を行う「器械出し看護」 と、患者さんの身の回りのお世話をする「外回り看護」です。 より高度化・専門化する手術医療に対応し、日々の手術が安全に 行われるよう、患者さんの擁護者となり、術後の疼痛や合併症が 少なく、入院前の生活に早く戻れるよう関わっていきます. 認定看護師は、日々手術看護を実践するとともに、スタッフへの 指導や他職種からの相談に応じるなどの活動を行っています。

救急看護認定看護師

  • 救急時における看護技術とアセスメント能力の向上
  • ドクターハリーや院内急変時への対応の充実、その前段階である急変に結び付く症状に対する気づき能力の向上
  • フィジカルアセスメント能力の向上
  • トリアージナースの育成
  • 緊急度・重症度判定におけるアセスメント能力の習得と向上
  • ドクターカーおよびドクターヘリナースの育成
  • 災害医療に対する技術の習得および向上(災害支援ナースの育成)
  • 呼吸ケア療法を必要する患者への安全管理、合併症予防、リハビリテーション、人工呼吸器の早期離脱に向けての援助
  • 救急看護に対する院内看護スタッフおよびコメディカルとの相談・調整や協働
  • 救急看護認定看護師教育課程研修生の研修指導
  • 救急医療や災害医療に関連した院外機関との協働
  • 群馬県看護協会から依頼の看護師対象とする研修
  • 県内看護大学や専門学校への看護学生対象とする講義

糖尿病看護認定看護師

糖尿病看護分野は血糖パターンマネジメント(生活に合わせたインスリン療法)、フットケア、糖尿病教室の開催などを行い、その他さまざまな相談に応じています。患者さんが自ら力を発揮できるようにその過程を支援します。

感染管理認定看護師

  • 院内ラウンド
  • サーベイランス(監視)
  • コンサルテーション(相談)
  • 病院施設管理
  • 感染対策教育
  • ICT 祭り開催
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Infection Control

皮膚・排泄ケア認定看護師

褥瘡対策

褥瘡発生時に発生・悪化要因をアセスメントし、褥瘡の改善へ向けたケアの提案を行います。褥瘡対策チームの一員として褥瘡回診・ラウンドを行います。

ストーマ外来

毎週木曜日(完全予約制)
※外科外来へお問い合わせください。社会復帰後の継続的なアセスメントとストーマケアを行います。

コンサルテーション

個別的な問題に対し、状態に適したアセスメントとケアを行います。

緩和ケア認定看護師

かんわ支援チーム

かんわ支援チームは、つらい症状や気持ちのつらさをできる限り和らげ、患者さんが望む生活に近づけられるようサポートさせて頂きます。患者さんやご家族が安心して生活できるために、かんわ支援チームが少しでもお役に立てるよう努めていきます。

緩和ケア外来

毎週火曜日 午後2時~
※予約制となっていますので、ご希望の方は主治医または外来看護師へ声をおかけください。

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がん化学療法看護

  • がん化学療法薬を安全に確実に投与するための支援
  • 患者様の状況に合わせたセルフケア支援方法
  • 患者様が社会的役割や家族役割が担えるための工夫
  • がん化学療法に関する意思決定支援
  • 新規化学療法薬についての勉強会 など

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

脳卒中の患者さんが入院時の救命センターでの超急性期における高度な治療や手術前後の患者さんの看護、観察やケアを行うとともにご家族への思いや不安を一緒に支援できるよう援助しています。また、当院は脳卒中地域連携パスが導入されており、医師、看護師だけでなくさまざまな職種のスタッフと協同し、患者さんの状態に応じた早期からのリハビリテーションや合併症予防を行い、患者さんの生活の再構築への援助を行っています。

研修・勉強会内容

院内看護部の専門コースや院外への脳卒中リハビリテーション看護の研修講義。 脳卒中を担当している病棟看護師を対象とした勉強会。 その他、必要、要望に応じ適宜開催

相談・指導

脳卒中患者さんに関わる看護ケアにおける疑問、不安を随時受け付けています。所属部署における脳卒中リハビリテーション看護の実践・相談・指導を行います。院外研修、セミナー、学会などを通して看護の質の向上に努めています。

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認知症看護認定看護師

当院は急性期病院という特徴上、急な入院を迫られることもあります。入院をされた認知症の方は検査や手術など非日常的な生活を送ることとなり、また普段の家とは異なった環境で生活をせざる負えない状況となります。そういった環境の変化のなかで、認知症の方が抱く、不安や混乱、恐怖感などを少しでも緩和し、スムーズな治療を受けられ、安心して過ごせるよう療養生活環境を整えていけたらと思います。

コンサルテーション
  • 認知症の方のケアについて
  • 生活環境の調整について
  • BPSDについて
  • せん妄について

また、認知症と診断されていない方で認知機能の低下のある患者さんのケアなど対応させて頂きます

認知症ケアサポートチーム(DST)
Dementia Support Team

2016年4月発足
毎週水曜日、認知症高齢者の日常生活自立度Ⅲ以上の方を対象とし、院内ラウンドやカンファレンスを行っています。また認知症についての院内研修を開催しています。

物忘れ外来
火曜日 午後
診療は完全予約制
担当
神経内科医:針谷医師
神経内科外来看護師
認知症看護認定看護師:新井

専門看護師の役割

専門看護師の役割は、個人・家族及び集団に対して卓越した看護を実践することをはじめ、看護者を含むケア提供者に対するコンサルテーション(相談)や、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーション(調整)、個人・家族及び集団の倫理的な課題の解決(倫理調整)、看護職者への教育や実践現場の質向上のために研究を行うことです。

専門看護師資格取得状況

資格名 人員 資格名 人員
慢性疾患看護専門看護師 1 がん看護専門看護師 2

活動状況

慢性疾患看護専門看護師

慢性疾患を抱える患者さんやそのご家族が病気と折り合いを付けながら、より良い生活ができるよう、『自宅で治療を続けるにはどうしたらいい?』、『家族以外に支援を受けられる所はないか?』、『治療に前向きになれない。』という疑問や不安にお手伝いさせていただきます。

  • 患者さんやそのご家族が持っている“できる力”を引き出しながら、一人一人のこだわりや生きがい、習慣に沿って病気と折り合いをつけながら生活できるよう支援します。
  • 治療を続ける患者さんを支援する看護師さんの「分からない」、「こまった」などご相談の解決をするお手伝いをします。
  • 患者さんにとって必要な支援が病院でも自宅でも受けられるよう、医師や看護師、地域保健機関の橋渡しをします。
  • 患者さんやそのご家族、医療者が抱えるモヤモヤとした思い、倫理的な気持ちの負担が軽くなるよう支援します。
  • 看護師さんの研究について分からないことや困ったときのお手伝いをします
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がん看護専門看護師

がん医療では、治療とその副作用、症状緩和、療養に関することなどさまざまな課題があります。そのような課題に直面している患者さまやご家族、看護師の皆さまをサポートします。

コンサルテーション
  • 痛みなどの症状緩和が困難、または不安が強い患者さまがおり、どう対応したらよいかわからない
  • 怒りを表現するがん患者さまへの対応に悩んでいるなど
調整
  • 患者さまの症状コントロールにおいて患者・家族間で意見が違っている
  • 終末期がん患者の療養の場の選択において患者さま・家族間で希望が違っているなど
倫理調整
  • 進行がんで積極的治療が適応でない時期に治療を希望する患者さまと、対症療法を勧める医師との間で意思決定上のジレンマが生じているなど
その他
  • がん看護分野に関する看護研究について