群馬県での小児科医専門研修について


 2018年度から始まった日本専門医機構が認定する専門医研修には19の基本領域があり、初期臨床研修終了後には全員がこの基本領域のいずれかでの研修をすることになりました。小児科は19基本領域の一つです。基本領域終了後にはサブスペシャルティ領域として、より専門性の高い領域の研修が予定されていましたが、それらの整備にはまだ時間がかかるようです。

 基本領域では「プログラム制」を基本としているため、3年間の研修に入る時点で1年目から3年目の研修先が決まっていることになっています。例外的に、出産や、卒業後に地域医療従事期間が決まっている大学出身者などでは「カリキュラム制」を選択することができます。当院での小児科専門研修はプログラム制の他に、カリキュラム制で行うことも承認されています。

 群馬県内の小児科専門研修基幹病院は、群馬大学附属病院、群馬県立小児医療センターと当院の3か所です。それぞれに特徴があるため、どこが自分の目的にあった施設なのかを検討してみてはいかがでしょうか。当院は救急医療を中心とした病院で、重症な患者さんは関連するいくつもの科が協力して診療する体制があります。小児患者でも、救急科、外科、脳神経外科、泌尿器科など多くの科と連携しています。救急科には小児科専門医も在籍しています。当院での小児科専門研修では大学医局に所属することは求めていません。大学医局への所属するか、他の医療機関で勉強するか、当院小児科に残るかは、専門研修終了後に考えていただければ構いません。