研修終了者から皆さんへ


当院の小児科研修プログラムのホームページを見て頂きありがとうございます! 私は群馬県高崎市出身で、群馬大学を卒業後、当院で2年間初期研修を行い、そのまま当院にて後期研修を行いました。後期研修1年目に出産をし、現在は2歳の娘の育児と仕事に奮闘する毎日です。今回、私が3年間の研修を経て、ここが良かった!というオススメポイン卜を3つ挙げたいと思います。 ポイント1は症例が豊富な点です。当院は群馬県の中毛〜東毛を中心とした広範囲にわたる地域の中核病院であり、救急疾患や新生児疾患含め様々な症例がやってきます。主治医として責任のある立場で幅広い分野の症例を数多く経験することができます。また指導医の人数が多くそれぞれ専門分野も多岐にわたるため、一つ一つの症例に対して丁寧にフイードバックを得ることもできます。
ポイント2は研修期間中の異動が少ない点です。自分が受け持った患者さんの退院後の経過や成長を長期的にみることができます。また症例や手技などはじめてのことばかりの後期研修中に、例えば半年から1年ごとに研修病院が変わるというストレスは相当大きいと思われます。当プログラムでは基本的に当院にて研修を行うことができるため、環境の変化からくるストレスを最小限におさえ研修に打ち込むことができます。さらに私の場合は、夫が1年ごとに異動があり、また子供の保育園もあるため、自分の職場の異動が少ないというのは非常に大きなメリットでした。
ポイント3は科内の雰囲気がとても良く、また研修の進み具合などを考慮してそれぞれに合った研修生活を送ることができる点です。私が出産・育児を経験しながら研修を続けることができたのは、職場の理解が大きかったと実感しております。男女関係なく後期研修の期間は自分のライフプランを考える上で大切な時期と重なる方も多いと思います。そんな時、職場の先生方に相談でき、そして理解して頂ける環境であることは、仕事とそれ以外の生活を両立しながら小児科医を継続していく上でとても大きな意味があります。
3年間の研修期間を終え、私は当プログラムを選んで本当に良かったなと思っています。機械的な研修ではなく、温かみのある当院小児科で長い小児科医生活の第一歩を一緒に歩み始めてみませんか。皆さんとお会いできる日を楽しみにしています

同じ病院にいるメリット


それぞれの病院には特徴があります。毎年異なる病院で研修をするメリットは多くの大学病院での専門医研修プログラムで説明されているでしょう。前橋赤十字病院の小児科専門医研修では3年間の研修の多くの時間を同じ病院で過ごします。同じ病院に長くいることのメリットについて説明します。1年目は全員が前橋赤十字病院から研修を始めます。2年目の半年間は「群馬県立小児医療センター」、3年目の3ヶ月間は「はんな・さわらび療育園」での研修となりますが、残りの27か月は全て前橋赤十字病院で研修を行います。連携施設での研修は時期をずらして全ての研修医が同じように研修します。小児科医にとって、子どもの成長・発達を理解することは非常に重要なことです。また、楽しいことも多いですが、たくさんの悩みも患者家族と共有することになります、それは長く継続して診療することで経験することができます。小児科医としてこの大切な経験ができるように、後期研修医にも外来診療の機会を与えています。1年目に出産に立ち会い、NICU入院となった児が2歳のお誕生日を過ぎるまでに成長する過程を、ずっと継続してみることができます。1か所の病院では偏った診療になるという心配もあるかと思います。前橋赤十字病院には群馬大学以外にも、東京都立小児総合医療センターと自治医科大学さいたま医療センターでそれぞれ小児科の専門研修を経験している小児科医が在籍しています。多くの考え方を客観的に取り入れ子どもたちにとってより良い医療を提供するように努めています。