放射線科部
放射線部門はほとんどの医療機器がデジタル化されています。
エックス線撮影
現在、3つの撮影室が稼動しています。通常診療時間における一般外来と入院の患者さんのエックス線撮影を行っています。また、健康管理センター内に専用の撮影室が1つあります。エックス線撮影はすべてディジタル装置を用いています。
CT
現在、2つの検査室が稼動しています。通常診療時間における一般外来と入院の患者さんのCT検査を行っています。仰向けに寝たままでドーナツ型の装置を通り抜けることで検査が行え、5~20分程度で終わります。また、必要に応じて造影剤というX線を通しにくい薬を注射して検査を行います。
MRI(磁気共鳴画像)
現在、2つの検査室が稼動しています。ベッドに寝たままで筒状の装置の中に入って検査を行います。大きな音がする検査なので、ヘッドホンや耳栓をして検査を行います。検査の時間は、検査の内容にもよりますが、20~60分程度かかります。動きに弱い検査なので、固定をしっかりとしたり、呼吸にあわせて撮影をしたり、息を止めて撮影をしたりすることもあります。エックス線を使わないので、放射線による被ばくの心配はありません。
核医学検査
3つの検査室(ガンマカメラ 2部屋/PET 1部屋)が稼動しています。核医学検査では、主にガンマ線という放射線を利用しています。ガンマ線を放出する元素(放射性同位元素:RI)が含まれている薬を注射や吸入などの方法で体の中に入れます。その後、目的の臓器や組織、病変部などに取り込まれ、そこから放出されるガンマ線を体の外で計測します。検査に用いられるRIは寿命の短いものであり、薬に含まれる量は極めて微量です。また、体に投与されたRIは尿や便と一緒に排泄されるので、検査終了後は短時間で体の中から出ていきます。この検査の被ばく線量は、他の放射線検査と同程度であり、健康に影響が出ることはありませんので、ご安心ください。
エックス線透視
3つの検査室が稼動しています。透視のみを使用して行う場合(脱臼の整復など)と透視と造影剤を使用して行う場合(胃透視など)があります。 部位や目的によって様々な検査があり、造影剤や空気を利用して粘膜面の構造や全体像を観察する検査や逆行性に造影剤を注入して尿路の観察をする検査などあります。関節や脊髄腔に経皮的に造影剤を注入して内部を観察することもあります。 また、内視鏡を併用して検査や治療する場合もあります。
マンモグラフィー
2つの検査室が稼動しています。そのうちの1部屋は健康管理センター内にあります。マンモグラフィ認定技師の資格を有する女性技師が検査を担当します。検査について、分からないことや不安なことがあれば、担当技師にお気軽にご質問ください。
血管造影
3つの検査室が稼動しています。血管内にカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、造影剤を注入しながら血管の撮影を行います。最近では、診断だけでなく、目的とする血管の内部から治療を行う血管内治療(IVR:InterVentional Radiology)も積極的に行われています
放射線治療
放射線治療は患部に放射線をあてて行う治療法で、手術・抗がん剤治療とともに癌に対する主要な治療法のひとつです。患者さんの負担が少ないやさしい治療法で、高齢者にも適応ができます。当院では、通常の治療のほかに転移性脳腫瘍や肺がんの定位照射、全身照射、前立腺への強度変調放射線治療(IMRT:Intensity Modulated Radiation Therapy)も行っています。
放射線治療科のご案内救急体制
交通事故や急病など早急に検査を必要とする患者さんに最小限の待ち時間で検査を行えるような体制をとるために、高度救命救急センターの救急外来処置室と同フロアに救急外来専用のエックス線撮影室とCT検査室があります。また、救急外来処置室で処置と並行してエックス線検査が必要な場合には、ポータブルエックス線撮影装置にて撮影を行ないます。