臨床研究に関する情報公開

2024年度

2023年度に当院でオプトアウトを行った臨床研究を以下に提示します。

受付番号

2024-01

研究課題名 低侵襲アプローチを用いた肺区域切除術後、当日ドレーン抜去が術後1日目退院を促進するかどうかについての検 討。
当院研究責任者 呼吸器外科 井貝 仁
当院研究分担者 呼吸器外科 上吉原光宏 新居和人 大沢郁 沼尻一樹
研究機関名 前橋赤十字病院呼吸器外科
研究期間 承認日~西暦2024年12月31日
研究目的 術後在院日数の短縮は医療コストの減少や患者の院内感染のリスクを低減させる上で重要である。胸部外科領域にお いて上記を実現させるためには、胸腔鏡手術やロボット支援下手術のような低侵襲アプローチの採用、並びに術後ドレー ンの早期抜去が重要となる。また、肺葉切除と比較し、肺区域切除では切除肺容量が少ないため、患者の早期回復を実現 しやすいと考える。今回、当科で低侵襲アプローチを用いて肺区域切除を施行した患者の術当日ドレーン抜去が術翌日退 院を促進するかどうかについて検討した。
研究対象 2021年2月1日から2023年9月30日までの間に低侵襲アプローチ(胸腔鏡下もしくはロボット支援胸腔鏡 下)を用いた肺区域切除を施行された患者を対象とする。
使用する情報 1.患者背景(年齢、性別)
2.American Society of Anesthesiologists(ASA)score
3.喫煙歴の有無(pack x year)
4.術前呼吸機能(FEV1.0,%FEV1.0)
5.病変局在
6.疾患
7.術式アプローチ(単孔式胸腔鏡下、多孔式胸腔鏡下、ロボット支援胸腔鏡下)
8.手術時間
9.出血量
10.術中有意血管損傷
11.開胸移行
12.術後ドレナージ期間
13.術後在院日数
14.術後合併症の有無
15.術後30日以内の予定外再入院
16.術後30日以内死亡 
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

なし

研究課題名 疫学調査「血液疾患登録」
当院研究責任者 血液内科 石埼 卓馬
当院研究分担者 血液内科 田原 研一、野口 絋幸
研究機関名 前橋赤十字病院、日本血液学会
研究期間 承認日~西暦2031年12月31日
研究目的 血液疾患の発生数・死亡数に関する動向を把握するため,患者情報の一部と疾患名,転帰を登録する。
研究対象 1) 疾患登録に参加する施設において,2012 年 1 月 1日以降に診断された,すべての血液疾患患者。
2) 除外基準:明らかな出血による貧血および鉄欠乏性貧血
使用する情報 施設登録時
1) 施設名
2) 郵便番号
3) 住所
4) 電話番号
5) 診療科名
6) 登録責任者の氏名
7) 全ユーザーの氏名
8) 施設登録責任者、及び全ユーザーのメールアドレス

症例登録時
1) 日本血液学会疾患登録番号
2) 患者氏名のイニシャル
3) 施設患者番号(患者 ID 番号)
4) 性別
5) 生年月日
6) 住所:都道府県市区町村郡(JIS コード)
7) 診断日
8) WHO 分類に基づいた疾患名
9) 予後,転帰  
研究機関への
情報提供の方法
オンラインシステム疾患登録
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-03

研究課題名 僧帽弁輪依存性心房頻拍と左房前壁の局所リエントリー性心房頻拍の合併例に対するカテーテルアブレーション法の 検討
当院研究責任者 心臓血管内科 庭前 野菊
当院研究分担者
研究機関名 前橋赤十字病院 心臓血管内科
研究期間 承認日~西暦2027年12月31日
研究目的 PMATとLALRの合併症に対する治療法を、有効性、安全性の観点より評価すること。
研究対象 2018年1月1日から2023年12月31日の期間にカテーテルアブレーションを施行した症例の内、PMAT およびLALRを合併しそれらに対してアブレーション治療を施行したかた
使用する情報 患者背景(年齢、性別、身長、体重、既往、過去のアブレーションの既往)、内服薬の情報、心エコー図所見、手術 所見、術中の電気生理学所見、治療における合併症、治療後の経過
研究機関への
情報提供の方法
抽出した情報は個人情報を加工(どの研究者の試料であるか直ちに判別できないよう、加工または管理されたもの) し、エクセルシートに記入、群馬大学医学部附属病院の研究責任者、群馬県立心臓血管センターの研究責任者に郵送で送 付する。
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-05

研究課題名 Nom-adjusted CUSUMを用いたRATS解剖学的肺切除における術中合併症発生頻度に関する検討
当院研究責任者 呼吸器外科 井貝 仁
当院研究分担者 呼吸器外科 上吉原光宏 井田晃頌 沼尻一樹 新居和人
研究機関名 前橋赤十字病院呼吸器外科
研究期間 承認日~西暦2024年12月31日
研究目的 RATS(=ロボット支援胸腔鏡下)解剖学的肺切除を安全に施行するために、RATS特有の術中合併症の内容並 びにその発生頻度を十分に理解する必要がある。今回、当科で施行したRATS解剖学的肺切除の周術期成績と術中合併 症発生頻度について、レトロスペクティブに検討することとした。
研究対象 2022年6月から2024年4月に当科で施行したRATS解剖学的肺切除153例を対象とした。
使用する情報 1.患者背景(年齢、性別)
2.American Society of Anesthesiologists(ASA)score
3.喫煙歴の有無(pack x year)
4.術前呼吸機能(FEV1.0,%FEV1.0)
5.病変局在
6.疾患
7.手術時間
8.出血量
9.術中有意血管損傷
10.開胸移行
11.術後ドレナージ期間
12.術後在院日数
13.術中/術後合併症の有無とその内容 
14.術後30日以内の予定外再入院
15.術後30日以内死亡 
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-06

研究課題名 当科における間質性肺炎合併続発性気胸の周術期成績
当院研究責任者 呼吸器外科 新居和人
当院研究分担者 呼吸器外科 上吉原光宏 井貝 仁 井田晃頌 沼尻一樹 
研究機関名 前橋赤十字病院呼吸器外科
研究期間 承認日~西暦2024年12月31日
研究目的 当科で施行した間質性肺炎合併続発性気胸手術症例の患者背景、周術期成績を明らかにする。
研究対象 2013年1月1日から2023年12月31日まで11年間において当院で手術を施行した50歳以上の間質性肺 炎合併続発性気胸47例を対象とする
使用する情報 1.患者背景(年齢、性別)
2.American Society of Anesthesiologists(ASA)score
3.喫煙歴の有無(pack x year)
4.術前呼吸機能(FEV1.0,%FEV1.0)
5.病変局在
6.原疾患、既往歴、KL-6、ステロイド内服
7.手術時間
8.出血量
9.手術内容
10.周術期管理方法
11.術後ドレナージ期間
12.術後在院日数
13.術後合併症の有無 
 
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-07

研究課題名 胸腔鏡下肺区域切除での触知困難病変に対する術前3Dシミュレーションを用いた切除マージン測定の有用性
当院研究責任者 呼吸器外科 井田晃頌
当院研究分担者 呼吸器外科 上吉原光宏 井貝 仁 沼尻一樹 新居和人 
研究機関名 前橋赤十字病院呼吸器外科
研究期間 承認日~西暦2025年3月31日
研究目的 当科では胸腔鏡下肺区域切除術を行う際、全例に術前3Dシミュレーションによる切除マージン測定を行っている が、近年画像診断の精度向上から触知困難病変に対する胸腔鏡下肺区域切除の機会が増加し、術中の触知による適切な マージン確保が困難な場合もある。今回、病変触知可能群、触知不可能群に分類し、予測マージンと病理マージンの差異 等を比較することで、これらの病変に対する術前のシミュレーション有用性について検討することとした。
研究対象 2021年2月から2024年5月に当科で施行した胸腔鏡下解剖学的肺区域切除症例144例を対象とした。。
使用する情報 基準に該当する患者について下記の情報を診療録より取得する
1.患者背景(年齢、性別、体重、既往歴)
2.手術日
3.縮小手術適応理由(積極的、消極的、その他)
4.病変触知の可否(palpable、unpalpable)
5.病変局在(左右、上中下葉、区域)
6.術前呼吸機能(FEV1.0, %FEV1.0, FEV1.0%, %DLCO)
7.定型/非定形
8.手術アプローチ(uniport、multiport,robot)
  9.手術時間
10.出血量
11.画像所見(腫瘍径(cTS)、充実成分径(cSS)、cT因子、cN因子)
                                                                                               12.ICG投与量(mg)
                                                                                            13.ICG score
14. 切除マージン(術前画像margin、病理margin)
15. 疾患(原発性肺癌、転移性肺癌、炎症性疾患、その他) 16.病理学的所見(腫瘍径(pTS)、充実成分径(SS)、pT因子、pN因子)
17.術後ドレナージ期間(日)
18.術後在院日数
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-08

研究課題名 補助循環用ポンプカテーテルに関するレジストリ事業(J-PVAD)
当院研究責任者 心臓血管内科 庭前野菊
当院研究分担者 心臓血管内科、心臓血管外科、集中治療科・救急科 全医師
研究機関名 前橋赤十字病院 心臓血管内科
研究期間 承認日~西暦2025年12月31日
研究目的 本邦における補助循環用ポンプカテーテルの使用状況や性能に関する情報等を把握し、得られた情報を解析することにより、生存率や予後の改善等に影響を与える因子の探索(解 析)を行い、今後の心原性ショック等の急性心不全の病態にある患者の救命治療についての臨床評価や臨床管理などに役 立てます。また、補助循環用ポンプカテーテルの臨床上のリスクとベネフィットを明らかにし、適切な安全対策を推進 し、適正な使用の普及に役立てることを考えています。
研究対象 上記研究期間内に補助循環用ポンプカテーテルを使用する全症例を対象とする。
使用する情報 ・患者背景ならびに病態
・機器使用後、退院時と抜去後30日の生存状況
                                                             ・機器の使用に伴う治療成績および有害事象の発生状況
                                                                                                                 ・機器の製品不具合およびデバイス情報
・その他、施設で取得可能なデバイスの有用性等を評価するうえで必要な事項 
研究機関への
情報提供の方法
電子データシステムを用いて各施設からインペラ部会へ提供される。患者個人情報を完全に保護するために、事務局 に提出される症例データには患者を特定できる情報は記載されない。
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-09

研究課題名 当院における歯科衛生士の介入効果について
当院研究責任者 歯科衛生課 髙頭 侑里
当院研究分担者 歯科衛生課 遠山 紗智子
研究機関名 前橋赤十字病院 歯科衛生課
研究期間 承認日~西暦2027年3月31日
研究目的 当院における歯科衛生士が介入することによる効果や介入時期を検討することで、今後の臨床の一助とすることを目的とする。
研究対象 2022年4月1日~2024年8月31日に脳血管疾患で入院し、歯科衛生士への介入依頼のあった患者
使用する情報 年齢、性別、病名、診療科名、入院~歯科衛生士が介入するまでの日数、介入時の嚥下機能状態(FOIS、藤島スケール)及び口腔状態(院内評価方法、OHAT-J)、介入 後の誤嚥性肺炎の有無、退院時の経口摂取の有無、退院時の嚥下機能状態(FOIS、藤島スケール) 
研究機関への
情報提供の方法
電子データシステムを用いて各施設からインペラ部会へ提供される。患者個人情報を完全に保護するために、事務局 に提出される症例データには患者を特定できる情報は記載されない。
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-10

研究課題名 術中リークテストを省略したRATS解剖学的肺切除の妥当性に関する検討
当院研究責任者 呼吸器外科 井貝 仁
当院研究分担者 呼吸器外科 上吉原 光宏  井田 晃頌  沼尻 一樹  新居 和人 
研究機関名 前橋赤十字病院 呼吸器外科
研究期間 承認日~西暦2024年12月31日
研究目的 解剖学的肺切除では、胸腔内操作終了前に肺瘻の有無を確認し可及的にこれを修復する目的でリークテストを施行す ることが一般的である。しかしながら、ロボット手術(RATS)でこれを実施する際、下位肋間に作成されたポートと CO2送気を中断することによる視野不良並びに専用器具を用いることによるコスト増が問題となる。一方、RATS特 有の3Dビューと手ブレのない繊細な操作は、術後肺瘻を予防することに寄与していると考えられる。以上により、我々 はRATS導入後、一貫して術中リークテストを施行せずに手術を終了してきた。今回、その妥当性について検討する。
研究対象 2019年2月から2024年11月に当科で低侵襲アプローチを用いて解剖学的肺切除が施行された582例が対 象。これらの胸腔鏡手術(VATS)群(n=474)、RATS群(n=108例)の2群に分類。患者背景をプロペ ンシティスコアを用いてマッチングさせた後、その周術期成績について比較検討する。
使用する情報 基準に該当する患者について下記の情報を診療録より取得する。 1.患者背景(年齢、性別)
2.American Society of Anesthesiologists(ASA)score
3.喫煙歴(pack x year)
4.術前呼吸機能(FEV1.0,%FEV1.0)
5.病変局在
6.疾患
7.手術時間
8.出血量
9.術中有意血管損傷
10.開胸移行
11.術後ドレナージ期間
12.術後在院日数
13.術中/術後合併症の有無とその内容
14.術後30日以内の予定外再入院
15.術後30日以内死亡                                                                                                            
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-11

研究課題名 ドクターヘリが介入および搬送をおこなった初期波形がショック適応波形患者の予後調査
当院研究責任者 集中治療科・救急科 萩原 裕也
当院研究分担者 集中治療科・救急科 小橋 大輔
研究機関名 前橋赤十字病院 集中治療科・救急科
研究期間 承認日~
研究目的 ドクターヘリで接触した初期波形ショック適応波形患者のうち県内3次医療機関へ搬送した症例の生存率、神経学的予後を調査する観察研究
研究対象 3次医療機関へ搬送された18歳以上の初期波形ショック適応波形の患者
使用する情報 カルテ情報                                                                                                            
研究機関への
情報提供の方法
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問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-13

研究課題名 深部静脈血栓症における血栓残存リスク因子の検討
当院研究責任者 臨床検査科部 黒沢 幸嗣
当院研究分担者 臨床検査科部 有馬 ひとみ 塚越 健太郎 石倉 順子 染谷 美帆 久保田 淳子
研究機関名 前橋赤十字病院
研究期間 承認日~西暦2026年12月31日
研究目的 深部静脈血栓症における血栓残存リスク因子を検討すること
研究対象 下肢静脈エコー検査を施行した患者
使用する情報 患者病態、既往歴、使用薬剤、血液検査結果、超音波検査結果                                                                                                            
研究機関への
情報提供の方法
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問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-14

研究課題名 大動脈疾患に対する外科治療に関する観察研究
当院研究責任者 心臓血管外科 桒田 俊之
当院研究分担者 心臓血管外科 堀 貴行   武井 祐介
研究機関名 前橋赤十字病院 心臓血管外科
研究期間 承認日~西暦2034年12月31日
研究目的 近年、循環器領域における診断・治療技術の進歩は目覚ましいものがありますが、いまだに解決すべき問題も多く残されています。大動脈疾患に対する診断、治療法もその一つで す。大槽脈疾患に対する治療として、人工血管置換術やステントグラフト内挿術が行われます。これらの術式選択や、長 期間の治療成績はどうなのかなど、さまざま議論されているところです。本研究では大動脈疾患に対する、これまでの当 科での診断・治療方法を客観的に評価して、今後の治療のために役立てることを目的とします。
研究対象 2018年4月1日~2033年12月31日の間に心臓血管外科において、大動脈疾患の診断・治療を受けられた方を対象とします。
使用する情報 対象となる方の診療記録(電子カルテもしくは紙カルテ)から基本情報(年齢、性別等)、診断データ(問診票、一般身体所見、血液検査、生理検査、神経学的所見、画像検査、 病理検査、手術所見、発症から手術までの期間)、治療情報、予後情報の既存データを調査し、解析します。                                                                                                             
研究機関への
情報提供の方法
獨協医科大学病院 心臓・血管外科との共同研究であり相互情報共有をします。
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-15

研究課題名 一般社団法人日本脳神経外科学会データベース研究事業
(Japan Neurosurgical Database:JND)
当院研究責任者 集中治療科・救急科 中村 光伸
当院研究分担者 集中治療科・救急科 土屋 亮介
研究機関名 前橋赤十字病院 高度救命救急センター
研究期間 承認日~西暦2028年9月30日
研究目的 近年、高齢化の進展と医療費の増加に伴い、世界的に医療の質や適切な医療へのアクセスに対する関心は高まりつつある。本研究は、一般社団法人日本脳神経外科学会(以下、本 学会)会員が所属する、日本全国の脳神経外科施設における手術を含む医療情報を登録し、集計・分析することで医療の 質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供することを目指すことを目的とする。基盤データベースでは、悉皆性の 高い簡素な診療情報を収集し、より高層階では、臨床研究、医療機器開発、治験、市販後調査などの個別の目的に応じた データベースを構築する予定である。また、脳神経外科専門医の中で、施設管理者(専任の病院長など)や入院施設を持 たない施設、脳神経外科以外の診療科に勤務する医師を対象に、専門医資格更新の際の診療実績の証明を目的とした簡易 版を構築する。本研究申請では、基盤データベース(JND簡易版を含む)に基づく登録研究事業を対象とする。 なお本研究は、本学会の学会主導研究として2018年1月より全国での症例登録を開始し、2023年9月30日まで を研究実施期間として進行中の多機関共同研究である。2017年10月に主任研究機関であった山形大学医学部倫理審 査委員会にて承認を受け(第278号、第2019-99号)、本学会研究倫理審査委員会においても承認を受けている (2017009)。 収集したデータを分析することで、日本の脳神経外科領域における以下について明らかにする。
● 手術を含む脳神経外科医療を行っている施設の特徴
● 医療水準の評価
● 手術・治療を受けた方の予後
● これから手術を受ける方の死亡・合併症の危険性の予測など
● 専門医の更新要件到達度
● 専攻医の研修目標到達度
● 脳神経外科専門医制度のあり方に関する基礎資料
● 医療機器や薬剤などの市場調査
● 臨床研究、治験などを計画する際の基礎資料
これにより、日本の脳神経外科医療の実態を可視化し、明らかとなった課題に対して実データに基づく改善策の検討や、 施設、地域や全国単位での医療の水準を明らかにし、比較することなどが可能となる。 また、分析結果から、より正確に手術や治療にともなうリスクが明らかとなり、担当医は患者さんやご家族とともに、治 療に伴うリスクとベネフィットを共有した上で、治療方針を決定することができる。全国の脳神経外科医療の実態を俯瞰 した視点で検証することで、より良い脳神経外科専門医制度のあり方を検証するための基礎資料ともなる。 今後、基盤データベースを発展させ、さまざまな研究と連携して運営することで、臨床現場がさらに充実した脳神経外科 医療を提供していくために役立つものとなる。 当該研究は、2028年度以降も継続されるため、別途研究期間延長のための申請を行う予定である。
研究対象 対象施設:本学会専門研修プログラム登録施設およそ1,200、および脳神経外科専門医が所属するその他の中・小規模病院、クリニック等の医療機関およそ800、合わせて 日本全国で2,000以上の脳神経外科施設 適格基準:研究期間中に対象施設において、入院または治療を行った全症例(目標症例数 年間約60万件)
除外基準:
(1)研究者が研究対象者として適切でないと判断した患者
(2)研究への参加を希望しない旨の申し出があった場合
JNDでは1入院=1ID、入退院日必須、同年内のID重複不可の仕様になっており、複数回入院の場合は、入院ごと にIDを付与して登録されるようになっているため、延べ人数での登録されることを想定して件数で提示する。
使用する情報 ①施設情報
②患者情報
• 生年月(生年のみ必須)
• 年齢
• 性別
• 登録の拒否申請
③主治医情報
④診察情報
• 診察年月日
• 転帰
⑤疾患名(詳細項目あり)
• 脳血管障害
• 脳腫瘍
• 頭部外傷
• 脊椎、脊髄、末梢神経
• 水頭症、奇形
• 機能的脳神経外科
• 脳症、感染症、炎症性疾患
• 認知症
• 頭痛
• めまい
• その他(自由記述)
⑥診療内容
• 検査結果診断
• 外来薬物治療
• 神経ブロック
• 外来外科治療(処置)
• 脳ドック
• 訪問診療
• リハビリテーション
• その他(自由記述)
⑦検査結果診断 詳細項目
• MRI
• CT
• 単純撮影
• 脊髄造影
• 脳血管撮影
• PET
• SPECT
• 高次脳機能検査
• 血液検査
• 髄液検査
• 脳波                                                                                                             
研究機関への
情報提供の方法
1) 本研究事業は、本学会主導の多機関共同研究である。
2) 本研究内容について、本学会のウェブサイト内(https://jns-official.jp/public/studyinfo)にて掲載するとともに、各施設のウェ ブサイトや施設の掲示板と入院時のお知らせ等などを用いて、相談窓口と患者さんの登録拒否申請の手続きについて告示 する。
3) 研究参加施設からのデータ登録は、インターネットを介して、個人を識別することができる情報を除き、手術を含む脳神経外科医療情報データを収集し、業務委託した会社が管理 するクラウド上のサーバー上でデータを保存する。登録のためのウェブサイトを2018年1月に開設し、各参加施設の データ登録担当者が入院、手術・非手術・治療の情報を登録している。データ登録担当者は本学会会員、かつ、各施設の 責任者が承認した脳神経外科医師である。
4) 研究機関の長への実施状況報告の頻度については、各施設の規定に則り行うこととする。
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-16

研究課題名 前橋赤十字病院に搬送された救急隊接触時心肺機能停止(CPA)の傷病者の脳機能予後調査)
当院研究責任者 集中治療科・救急科 中村 光伸
当院研究分担者 -
研究機関名 前橋赤十字病院
研究期間 承認日~西暦2025年3月31日
研究目的 上武大学 大学院生が,「救急隊接触時心肺機能停止(CPA)の傷病者病者の予後調査」を実施しており,その研究に協力する形で,前橋赤十字病院に搬送された「救急隊接触 時心肺機能停止(CPA)の傷病者の予後」の調査を実施する。
研究対象 前橋赤十字病院に搬送された救急隊接触時心肺機能停止(CPA)の傷病者
使用する情報 予後(死亡,生存)情報,28日脳機能予後,退院時脳機能予後
研究機関への
情報提供の方法
上武大学 研究者に対して,エクセル等で資料提供を実施する
その他 ※上武大学 研究者
・上武大学 ビジネス情報学部 スポーツ健康マネジメント学科 准教授 古川 慎太郎
・上武大学 ビジネス情報学部 スポーツ健康マネジメント学科 学生 沼山希美
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-17

研究課題名 転移性副腎腫瘍に対する定位放射線治療に関する遡及的観察研究
当院研究責任者 放射線治療科 部長 清原浩樹
当院研究分担者 放射線治療科 医師 吉松幸彦
研究機関名 前橋赤十字病院 放射線治療科
研究期間 承認日~西暦2026年3月31日
研究目的 転移性副腎腫瘍(副腎転移)は肺癌・乳癌・悪性黒色腫、腎癌等の経過中に出現し、オリゴ転移(小数転移)の像として出現することもある。オリゴ転移に対して局所治療を行う ことで予後の延長が得られることが知られるようになり、転移性副腎腫瘍に対しても局所治療が選択される症例が増えて いる。その中には、耐術能の低い症例も含まれており、手術非適応の症例では定位放射線治療が治療のオプションとな る。 本研究では、当院で転移性副腎腫瘍に対してサイバーナイフを用いて定位放射線治療を行った症例の治療成績を遡及的に 解析することで、その安全性・有効性を検討する。
研究対象 2018年9月1日から2024年3月31日までに、当院で転移性副腎腫瘍と診断され、サイバーナイフを用いて定位放射線治療を行った患者
使用する情報 基準に該当する患者について下記の情報を診療録および放射線治療情報システムより取得する。
1. 患者背景(年齢・性別)
2. 疾患情報(腫瘍径・局在、原発疾患、治療経過、症状、併存疾患)
3. 検査内容(血液検査、画像検査、病理学的検査)
4. 放射線治療に関する情報(治療期間・方法、線量・分割)
5. 治療後の経過・有害事象
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-18

研究課題名 当院における脳脊髄液漏出症に対するブラッドパッチ等侵襲的治療の後方視的検討
当院研究責任者 脳神経外科 矢島 翼
当院研究分担者 -
研究機関名 前橋赤十字病院 脳神経外科
研究期間 承認日~西暦2025年12月31日
研究目的 当院で2005年より行われている、脳脊髄液漏出症に対するブラッドパッチっをはじめとする侵襲的治療に」ついてその有効性や傾向についてデータ集積、解析を行い今後の脳脊髄液漏出症の加療に役立てる。
研究対象 2005年4月~2024年6月30日までで脳脊髄液漏出症の確定診断または疑いの診断となり、ブラッドパッチおよびそれに準じた侵襲的治療を行った症例。
使用する情報 患者さんの治療時の年齢、性別、その他カルテに記載された臨床的背景、画像データ、ブラッドパッチおよびそれに準じた侵襲的治療の内容、転帰など
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-19

研究課題名 膵臓癌における手術療法・周術期化学療法の実際と予後に関する後方視的検討
当院研究責任者 外科 田中 寛
当院研究分担者 -
研究機関名 前橋赤十字病院
研究期間 承認日~西暦2027年3月31日
研究目的 前橋赤十字病院における膵癌の手術療法、周術期化学療法の実態を把握することで、さらなる治療成績の向上を図る。
研究対象 2019年1月1日~2025年12月31日まで6年間において、当院で膵癌と診断され切除術を受けた患者を対象とする。
使用する情報 ①性別、年齢
②身長、体重
③既往歴、依存症
④治療経過、転帰(死亡)
⑤当院における化学療法の薬剤・投与量・投与回数・副作用
⑥当院における検査結果、検査画像、写真
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-20

研究課題名 成人pial arteriovenous fistulaの特徴に関する全国調査
当院研究責任者 脳神経外科 吉澤 将士
当院研究分担者 脳神経外科 山田 匠 、矢島 翼
研究機関名 前橋赤十字病院
研究期間 承認日~西暦2025年12月31日
研究目的 Pial arteriovenous fistula(pial AVF)は、脳動脈と脳静脈が直接接続する病気です。脳を覆う軟膜の下に、高流量の動静脈のつながりができます。全ての脳血管奇形のうち、1.6-4.8%を占めると報告されている非常に稀な病気です。ほとんどのpial AVFは先天性の病気と考えられており、遺伝的な要因や胎児期の成長の異常が関与している可能性がありますが、具体的な原因はまだ明らかにされていません。一部の場合には、遺伝性毛細血管拡張症やCapillary-arteriovenousmalformationとの関連が見られますが、遺伝子の変化の頻度や症状との関係などははっきりしていません。また、成人では後天的(生まれつきでない)に発生するpial AVFの報告もあるものの、その頻度や特徴に関するデータは限られています。この研究では、pial AVFについて、臨床的な特徴や血管構築の分類、治療方法、治療の成果などに関する情報を、国内の専門医療機関で協力して収集します。症例数が非常に少ないまれな病気であるため、全国でデータをまとめ、その特徴を分析することで、医療現場で各医師が適切な検査と治療を提案できるようになり、pial AVFの診療に関する貴重な情報が提供されることが期待されます。
研究対象 2013年1月1日~2023年12月31日に当院脳神経外科を受診した、18歳以上のPial arteriovenous fistulaと診断。ただし、Mixed dural pial arteriovenous fistulaと診断された例は除く。
使用する情報 診療録と画像および各種検査所見から、症状の有無、画像所見、治療の状況、及び遺伝子検査結果などを調査させていただきます。
研究機関への
情報提供の方法
各施設において匿名化してから患者さん毎に調査票が作成されます。次に調査票は慶應義塾大学医学部脳神経外科にある研究事務局に郵送され集計されます。この研究のために使われる健康状態や治療についての情報などは匿名化し、個人が特定されない状態で本研究終了後も適切に管理、保存されます。
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-25

研究課題名 腎機能に基づいた個別化骨インチグラフィプロトコルの確率:最適撮像条件の探索と診断精度向上に関する後ろ向き観察研究
当院研究責任者 放射線科部 課長 髙橋 稔
当院研究分担者 放射線科部 係長 佐藤 鈴絵
研究機関名 前橋赤十字病院
研究期間 承認日~西暦2029年7月31日
研究目的 本研究は、腎機能に基づいた最適な骨シンチグラフィの撮像条件を探索し、個別化された監査プロトコルを確立することを目的としています。これにより、診断精度の向上と患者個々に適した検査の実現を目指します。
研究対象 2023年1月~2023年12月までの間に前橋赤十字病院で骨シンチグラフィ検査を受けた30代から90代の患者様。(約200症例)
使用する情報 ・骨シンチグラフィ画像データ
・患者基本情報(年齢、性別)
・臨床検査値(eGFR、BMI)
・放射性医薬品の投与量と投与時間
研究機関への
情報提供の方法
匿名化されたデータは、共同研究機関である群馬パース大学に提供され、4強姦714号室で解析が実施されます。データの移動は、セキュリティが確保された方法で行われます。
その他 本研究は、通常診療で得られた情報を用いる観察研究であり、新たな検査や治療は行いません。収集したデータは匿名化され、個人を特定できない形で厳重に管理されます。匿名化されたデータは、前橋赤十字病院内での解析に加え、群馬パース大学4号館714号室でも解析されます。両機関とも、データは厳重に管理され、研究目的以外には使用されません。研究結果は学会発表や論文として公表されますが、個人を特定できる情報は含まれません。本研究への参加を希望されない場合は、下記の問い合わせ先にご連絡ください。ご連絡いただいた場合、あなたのデータを研究で使用することはありません。ただし、ご連絡をいただいた時点で研究結果が論文などで公表されていた場合、既に発表された結果からあなたのデータを削除することはできません。
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-26

研究課題名 RATS肺葉切除におけるfissureless approachの有用性
当院研究責任者 呼吸器外科 新居 和人
当院研究分担者 呼吸器外科 上吉原光宏、井貝仁、井田晃頌、沼尻一樹
研究機関名 前橋赤十字病院 呼吸器外科
研究期間 承認日~西暦2024年12月31日
研究目的 現在当科で施行しているRATS肺葉切除術の周術期成績についてconventionalなアプローチとfissurelessアプローチの比較検討を行う。
研究対象 2022年6月1日から2024年6月30日まで2年間において当院でRATS肺葉切除を受けた患者96例を対象とする。
使用する情報 基準に該当する患者について下記の情報を診療録より取得する。 1.患者背景(年齢、性別)
2.American Society of Anesthesiologists(ASA)score
3.喫煙歴(pack x year))
4.術前呼吸機能(FEV1.0,%FEV1.0)
5.病変局在
6.疾患(組織型、病期)
7.手術時間
8.出血量
9.手術内容
10.周術期管理方法
11.術後ドレナージ期間
12.術後在院日数
13.術後合併症の有無
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-27

研究課題名 消化管原発MALTリンパ腫に対する放射線治療に関する遡及的観察研究
当院研究責任者 放射線治療科 医師 吉松 幸彦
当院研究分担者 放射線治療科 部長 清原 浩樹
研究機関名 前橋赤十字病院 放射線治療科
研究期間 承認日~西暦2028年3月31日
研究目的 消化管原発MALTリンパ腫は消化管から発生する悪性腫瘍の中で比較的稀である。初発限局期の症例で局所制御を目的に放射線治療を行うことが推奨されているが、胃以外の報告例は少ない。本研究では、当院で消化管原発MALTリンパ腫(胃以外)に対して放射線治療を行った症例の治療成績を遡及的に解析することで、その安全性・有効性を検討する。
研究対象 2019年1月1日から2024年7月31日までに、当院で消化管原発MALTリンパ腫(胃以外)と診断され、放射線治療を行った患者。
使用する情報 基準に該当する患者について下記の情報を診療録および放射線治療情報システムより取得する。
1.患者背景(年齢・性別)
2.疾患情報(腫瘍径・局在、原発疾患、治療経過、症状、併存疾患))
3.検査内容(血液検査、画像検査、病理学的検査)
4.放射線治療に関する情報(治療期間・方法、線量・分割)
5.治療後の経過・有害事象
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-28

研究課題名 脳底動脈閉塞症に対する急性期血行再建の術前MRIの検討
当院研究責任者 脳神経外科 吉澤 将士
当院研究分担者 -
研究機関名 前橋赤十字病院
研究期間 承認日~西暦2028年12月31日
研究目的 脳梗塞主幹動脈閉塞に対する急性期血行再建術は広く普及しております。その中で、脳底動脈閉塞症では特に動脈硬化や血管解離に伴う脳底動脈狭窄を伴う症例が散見されます。そのような症例の急性期血行再建術は、血栓回収に加えてステント留置術やバルーン血管形成、局所線溶療法といった追加手技が必要になる場合があり、周術期の抗血栓療法にも工夫が必要となります。しかし、術前に狭窄病変の有無を判断することは困難と言われています。本研究では急性期血行再建術を行った脳底動脈閉塞症の術前のMRI画像などから脳底動脈狭窄の有無を予測する因子を明らかにすることを目的とします。
研究対象 群馬大学医学部附属病院脳神経外科、公立藤岡総合病院脳神経外科および前橋赤十字病院において2018年1月1日から2023年12月31日までに脳底動脈閉塞症に対する急性期血行再建術を受けられた58名の方を対象に致します。
使用する情報 年齢、性別、術前の日常生活動作、術前のMRI画像所見(脳梗塞範囲、脳梗塞局在)、手術方法(手技、使用機材)、治療時の脳血管撮影画像、術後経過(手術及び周術期合併症、転帰)、長期予後を調査して、それらについて統計学的手法を用いて解析します。
研究機関への
情報提供の方法
治療を受けた脳底動脈閉塞症の患者さんの情報を、群馬大学脳神経外科に集約して研究を行います。前橋赤十字病院の情報はパスワードのかかる記憶媒体に匿名化して保存し、研究分担者が直接受け取ります。研究に用いる情報は、診療目的で使用した電子カルテ記録、術前後の画像、手術記録から取得します。それらを個人が特定できないようなデータ表(対応表)を作成します。解析には統計処理ソフトなどを用います。
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-29

研究課題名 胸腺原発腫瘍に対する放射線治療効果の後方視的多施設共同研究
当院研究責任者 放射線治療科 医師 吉松 幸彦
当院研究分担者 放射線治療科 部長 清原 浩樹
研究機関名 前橋赤十字病院 放射線治療科
研究期間 承認日~西暦2025年3月31日
研究目的 胸腺腫・胸腺癌は胸腺上皮に由来する腫瘍である。その発症頻度は胸腺腫で人口10万対0.44~0.68人、胸腺癌はさらに少なく、いずれも稀な疾患である。本研究では稀少疾患である胸腺腫・胸腺癌について群馬県内の放射線治療(手術や抗がん剤との併用を含む)の実態を調査することを目的としている。県内施設の連携を活用し、多施設で症例を集約することで症例数を増やし、より実臨床を反映した解析を期待できる。
研究対象 臨床的・病理組織学的に胸腺腫または胸腺癌と診断され、2013年1月1日から2020年12月31日までの期間に、放射線治療を開始された20歳以上の患者。
使用する情報 基準に該当する患者について下記の情報を診療録および放射線治療情報システムより取得する。
1.患者背景(年齢・性別)
2.疾患情報(腫瘍径・局在、原発疾患、治療経過、症状、併存疾患))
3.検査内容(血液検査、画像検査、病理学的検査)
4.外科手術に関する情報(手術日、術式、術後管理)
5.薬物療法に関する情報(投与レジメン、スケジュール)
6.放射線治療に関する情報(治療期間・方法、線量・分割)
7.治療後の経過・有害事象
研究機関への
情報提供の方法
症例報告書は匿名化した状態で群馬大学腫瘍放射線学教室に送付し、集計を行う。送付は群馬大学のオンラインストレージ(Proself)にパスワードを設定したファイルを保存することで行う。
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-39

研究課題名 手術室における頭部3D-CTAの撮影開始タイミングの検討
当院研究責任者 放射線診断科部 中林 亮太
当院研究分担者 放射線診断科部 佐藤 順一、長瀬 博之
研究機関名 前橋赤十字病院
研究期間 承認日~西暦2024年12月31日
研究目的 手術中又は手術直後の頭部3D-CTAの画像において、手術前の頭部3D-CTAの画像と比較して、血管のCT値や撮影タイミングが変化するかを検討する目的。
研究対象 手術室で頭部造影CTを撮影した患者
使用する情報 患者背景(年齢、性別、病名、手技内容)
造影CT画像、撮影日時、造影CT撮影条件
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-41

研究課題名 当科における原発性自然気胸に対する単孔式胸腔鏡下ブラ切除術の治療成績
当院研究責任者 呼吸器外科 沼尻 一樹
当院研究分担者 呼吸器外科 井貝 仁、新居 和人、井田 晃頌
研究機関名 前橋赤十字病院 呼吸器外科
研究期間 承認日~西暦2025年3月31日
研究目的 当科で行った単孔式胸腔鏡下ブラ切除術患者の周術期成績と再発症例を検討し、再発リスク因子を同定する。
研究対象 2012年5月1日から2024年6月30日までに当科で原発性自然気胸に対して単孔式胸腔鏡下ブラ切除術を行った患者で40歳以下の方。
使用する情報 年齢、性別、BMI、気胸の程度、ブラの有無、術前ドレナージの有無、出血量、手術時間、術後ドレナージ期間、術後在院日数、術後再発の有無、再発までの期間、再発後の治療  
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-42

研究課題名 2017年に外科治療を施行された肺癌症例のデータベース研究(肺癌登録合同委員会第10次事業)
当院研究責任者 呼吸器外科 上吉原 光宏
当院研究分担者
研究機関名 前橋赤十字病院 呼吸器外科
研究期間 承認日~西暦2029年12月31日
研究目的 肺癌登録合同委員会は、肺がんに関する研究ならびに診療の進捗・普及を図ることを目的として、これまでに本邦の肺がん手術患者さんの情報を全国集計し(肺癌登録事業)、その結果を論文等で報告してきました。今回、2017年に本邦で肺がん手術を受けられた患者さんの情報を集計し、肺がん外科治療の現状と治療成績を調査します。本邦における肺がん研究ならびに診療の実態を把握し、肺がん外科診療の普及および進捗を促すことを目指しています。
研究対象 2017年1月1日から2017年12月31日に肺癌と診断され当院で手術治療を受けた方。
使用する情報 基本情報(生年月日、性別、入院日、手術日、身長、体重、併存疾患、喫煙状態など)
検査に関する情報(画像検査所見、血液検査結果、呼吸機能検査結果など)
手術情報(手術術式、手術時間、出血量、最大創長、創の数、リンパ節郭清範囲など)
病理診断情報(組織型、腫瘍径、病期分類、遺伝子変異検査結果など)
周術期情報(退院日、術後合併症、術後補助療法など)
予後情報(再発の有無の状態やお亡くなりになった方の死因など)  
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-43

研究課題名 アルツハイマー病疑い患者のT2強調FLAIR画像における左梨状皮質および扁桃体の高信号化と大脳皮質萎縮との関連性についての検討
当院研究責任者 放射線科 石坂 浩
当院研究分担者 放射線科 那賀 稔、長瀬 博之
脳神経内科 関根 彰子
研究機関名 前橋赤十字病院
研究期間 承認日~西暦2024年11月30日
研究目的 アルツハイマー病疑い(pAD)患者で、左梨状皮質+扁桃体(PCA)がT2強調FLAIR画像で高信号化する傾向があることがこれまでの検討で明らかになった。今回、左PCAの高信号化とMRIによるボクセルベース容積計測(VSRAD)による大脳皮質の萎縮度との関係について調べる。
研究対象 2021年5月1日から2024年10月30日までに当院でT2強調FLAIR画像とVSRAD解析が得られたpAD患者を対象とする。
使用する情報 ①脳神経内科診療録
②T2強調FLAIR画像における左右PCAの信号強度の比率
③VSRADによる内側側頭葉皮質および全大脳皮質の萎縮度    
研究機関への
情報提供の方法
-
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-44

研究課題名 慢性肝疾患患者に対する観血的治療におけるトロンボポエチン受容体作動薬の有用性
当院研究責任者 消化器内科 滝澤 大地
当院研究分担者 消化器内科 新井 弘隆、柴崎 充彦、田村 優樹
研究機関名 前橋赤十字病院、高崎総合医療センター
研究期間 承認日~西暦2024年12月31日
研究目的 慢性肝疾患患者に対する観血的治療におけるトロンボポエチン受容体作動薬の有用性の検討
研究対象 トロンボポエチン受容体作動薬による治療を受けた慢性肝疾患患者
使用する情報 年齢、性別、慢性肝疾患の成因、肝予備能、静脈瘤合併の有無、肝癌合併の有無、血小板の推移、血小板輸血の有無、観血的手技時の出血の有無、副作用   
研究機関への
情報提供の方法
匿名化を行いエクセルデータとして提供
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-45

研究課題名 外傷患者におけるECMO適応と管理方法の検討
当院研究責任者 藤塚 健次
当院研究分担者 中村 光伸
研究機関名 前橋赤十字病院
研究期間 承認日~西暦2029年10月31日
研究目的 外傷初期診療において、出血制御と凝固管理は極めて重要である。ECMOは、人工心肺を用いた呼吸循環補助であるが、抗凝固療法が必要なため、外傷領域での使用は未だ確立していない。また外傷患者のECMO適応対象も分かっていない。今回、外傷患者でECMO管理をされた患者を対象に、外傷患者のECMO適応と管理方法を検討する。
研究対象 2013年4月1日から2022年3月31日までの10年間において当院でECMO管理をした外傷患者を対象とした。
使用する情報 基準に該当する患者について下記の情報を診療録より取得する。
①年齢、性別、転帰
②ECMO方法、導入理由、導入までの期間、抗凝固療法開始時期、抗凝固療法開始後の出血、回路交換回数、ECMO継続期間
③外傷部位、Injury severity score(ISS)、Probability of survival(Ps)、頭部外傷の有無
④ECMO導入前血液ガス(pH、PO2、PCO2)、人工呼吸器設定、P/F比  
研究機関への
情報提供の方法
なし
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-46

研究課題名 2015年から2024年までに当科で診療したリンパ節結核の患者背景の検討
当院研究責任者 林 俊誠
当院研究分担者 佐藤 晃雅
研究機関名 前橋赤十字病院 感染症内科
研究期間 承認日~西暦2025年6月7日
研究目的 感染症内科で診療を行ったリンパ節結核症例の患者背景を電子カルテに入力された病歴やデータから研究することで、早期発見・早期治療のためのファクターを明らかにする意義があると考えている。
研究対象 2015年1月1日から2024年12月31日までの10年間において当院でリンパ節結核と診断・加療された患者
使用する情報 ①現病歴、既往歴、暴露歴、出身国、併存症、免疫不全の有無
②血液検査結果、画像検査結果、病理検査結果、微生物検査結果
③治療薬と併用薬
④治療経過(治癒したかどうか)  
研究機関への
情報提供の方法
なし
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-47

研究課題名 前橋赤十字病院におけるDBT活用方法
当院研究責任者 放射線診断科部 北爪 麻由
当院研究分担者 放射線診断科部 佐藤 順一、長瀬 博之、山﨑 美咲
研究機関名 前橋赤十字病院
研究期間 承認日~西暦2024年12月31日
研究目的 2Dマンモグラフィーと3Dマンモグラフィー画像を比較して、その有用性と当院における運用方法を検討する。
研究対象 マンモグラフィー室12・マンモグラフィー室06においてマンモグラフィーを撮影した患者
使用する情報 患者背景(年齢、性別)、マンモグラフィーの依頼時病名、撮影内容、撮影日時、マンモグラフィー画像、マンモグラフィー撮影条件、読影結果
研究機関への
情報提供の方法
なし
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-48

研究課題名 当院入院患者における転倒・転落および自己抜去インシデント・アクシデントの解析
当院研究責任者 関根 彰子
当院研究分担者 阿部 葉子、 三枝 典子
研究機関名 前橋赤十字病院
研究期間 承認日~西暦2026年3月31日
研究目的 身体抑制が必要と判断されやすいインシデント・アクシデントである転倒・転落、および医療器具自己抜去についてのインシデント報告の解析を行い身体抑制減少に向けた対策を検討するため現状の傾向の把握を行う。
研究対象 2020年4月1日から2023年3月31日まで3年間において当院で転倒・転落および自己抜去によりインシデント報告された患者
使用する情報 該当患者の診療(診療録・検査データ)情報、CLIP-Aインシデント報告分析内に報告されたレポート
研究機関への
情報提供の方法
なし
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-49

研究課題名 当院における単孔式胸腔鏡手術の周術期成績
当院研究責任者 呼吸器外科 井田 晃頌
当院研究分担者 呼吸器外科 上吉原 光宏、井貝 仁、沼尻 一樹、新居 和人
研究機関名 前橋赤十字病院 呼吸器外科
研究期間 承認日~西暦2025年3月31日
研究目的 単孔式VATSは徐々に本邦でも広まっている低侵襲アプローチであるが、その周術期成績に関する報告はまだ少ない。当科では2019年2月から解剖学的肺切除に対する単孔式VATSを開始し、約1年の移行期間を経て、それまで単孔式VATSの適応としてきた肺葉切除および肺区域切除について、単孔式VATSによるアプローチが標準となった。これまでに当院が経験してきた症例から、その周術期成績および多孔式VATSと比較した安全性などについて検討する。
研究対象 2017年4月~2024年6月に当院で肺腫瘍に対する胸腔鏡下の解剖学的肺切除を受けた637例
使用する情報 基準に該当する患者について下記の情報を診療録より取得する。
1.患者背景(年齢、性別、喫煙歴、既往歴)
2.術前呼吸機能(FEV1.0,%FEV1.0,FEV1.0%,%DLCO) 
3.疾患種別(原発性肺癌、転移性肺腫瘍、良性腫瘍、その他の悪性腫瘍)
4.病変局在(左右、上中下葉)
5.術式(肺葉切除、区域切除(定型/非定型)、およびリンパ節郭清範囲)
6.組織型およびステージ(腺癌、その他、およびcStage)
7.周術期成績(手術時間、出血量、術後ドレナージ期間、開胸移行の有無、血管損傷の有無、リンパ節郭清個数、術後合併症、術後在院日数)
8.術後合併症
研究機関への
情報提供の方法
なし
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-53

研究課題名 川崎病入院患者における随伴症状ならびに治療内容に関する検討
当院研究責任者 杉立 玲
当院研究分担者 松井 敦、清水 真理子、田中 健佑、土岐 真、岩崎 竜也
研究機関名 前橋赤十字病院 小児科
研究期間 承認日~西暦2029年12月31日
研究目的 川崎病の随伴症状を分析することで原因不明な疾患である川崎病の病因論に迫ると共に、治療内容/経過を分析することでより患者への身体的負担・医療経済的負担の少ない治療法を探る。
研究対象 2016年1月1日から2023年12月31日までの8年間に川崎病のため当院へ入院した患者すべて。
使用する情報 経過中に認められた症状、血液・心エコー検査所見、治療内容などを、個人を特定できない形で収集、使用する。
研究機関への
情報提供の方法
なし
その他 個人を全く特定できない形で情報を収集するほか、既に治療が済んだ症例の後方視的評価であるため患者本人への影響は何らない研究ですが、それでも情報収集を拒否したい場合は下記へご連絡ください。
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-54

研究課題名 肝細胞癌に対する免疫チェックポイント阻害薬治療後の2次治療とレンバチニブ効果の研究
当院研究責任者 消化器内科 滝澤 大地
当院研究分担者 消化器内科 新井 弘隆、柴崎 充彦、田村 優樹
研究機関名 前橋赤十字病院、高崎総合医療センター
研究期間 承認日~西暦2025年3月31日
研究目的 本研究では、肝細胞癌の一次治療として、ICIを用いた抗がん剤の治療計画(レジメン)であるアテゾリズマブ+ベバシズマブを導入された患者さんにおいて、どんような二次治療がなされているか。また、二次治療として導入されたLENについて、その効果と副作用、忍容性(副作用が患者さんにとってどの程度耐えられるかどうか)について後ろ向きに調査し、ICIの二次治療と、その際のLENについて検討を行います。
研究対象 2020年12月1日~2024年8月31日の対象調査期間中に一次治療としてICIを用いたレジメンであるアテゾリズマブ+ベバシズマブを導入された患者のカルテ等の治療データ。
使用する情報 患者背景:年齢、性別、既往歴、身長、体重、パフォーマンスステータス(PS)、背景肝疾患
画像診断:胸腹部CT、腹部MRI、腹部超音波
臨床検査:T-Bil、Alb、AST、ALT、Cr、PT、WBC(分画含む)、血小板、AFP、PIVKA-Ⅱ、尿検査
研究機関への
情報提供の方法
なし
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-55

研究課題名 乳癌術後患者への放射線治療における患者のsetup errorの解析に関する研究
当院研究責任者 津野 隼人
当院研究分担者 清原 浩樹、吉松 幸彦、川島 康弘
研究機関名 前橋赤十字病院 放射線治療科
研究期間 承認日~西暦2026年3月31日
研究目的 照射の位置座標と画像誘導放射線治療の照合結果に相関があることを示すために、患者の照射中心位置のばらつきを解析することである。
研究対象 研究機関は倫理委員会で承認を受けた期日より2026年3月31日までとする。対象は2024年1月1日から2024年10月31日の間に、乳癌部分切除への放射線治療を照射した患者とする。目標人数は30人とする。本研究はすでに得られた情報を元にして行うため新たな資金提供は受けない。
使用する情報 1.診療記録より患者の身長と体重を取得する。
2.放射線治療データ管理システムより照射位置座標を取得する。
3.放射線治療データ管理システムより画像誘導放射線治療による照射位置座標の変位量を取得する。
研究機関への
情報提供の方法
抽出した情報は個人情報を加工(どの研究対象者の情報であるか直ちに判別できないよう、加工または管理されたもの)し、表計算ソフトに記入、群馬県立県民健康科学大学の研究責任者に郵送で送付する。
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-56

研究課題名 RATS前縦隔腫瘍手術の周術期成績
当院研究責任者 呼吸器外科 新居 和人
当院研究分担者 呼吸器外科 上吉原 光宏、井貝 仁、沼尻 一樹、井田 晃頌
研究機関名 前橋赤十字病院 呼吸器外科
研究期間 承認日~西暦2025年12月31日
研究目的 現在当科で施行しているRATS前縦隔腫瘍手術の周術期成績について検討を行う。
研究対象 2023年5月1日~2024年10月31日まで1年6か月間において当院でRATS前縦隔腫瘍手術を受けた患者22例を対象とする。
使用する情報 基準に該当する患者について下記の情報を診療録より取得する。
1.患者背景(年齢、性別)
2.American Society of Anesthesiologists(ASA)score 
3.喫煙歴(pack x year)
4.術前呼吸機能(FEV1.0,%FEV1.0)
5.病変局在
6.疾患(組織型、病期)
7.手術時間
8.出血量
9.手術内容
10.周術期管理方法
11.術後ドレナージ期間
12.術後在院日数
13.術後合併症の有無 
研究機関への
情報提供の方法
なし
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-57

研究課題名 本邦における体外式腹型人工肺患者の管理の管理の質向上に向けた多施設共同研究
当院研究責任者 河内 章
当院研究分担者 中村 光伸
研究機関名 前橋赤十字病院、名古屋大学医学部附属病院
研究期間 承認日~西暦2029年3月31日
研究目的 ECMO管理の質向上に向けた多数のエビデンスを創出するためのレジストリを構築すること
研究対象 2018年1月1日から2023年12月31日の期間に名古屋大学医学部附属病院および共同研究機関の集中治療室においてECMO管理を要した18歳以上の患者
使用する情報 背景・重症度・アウトカム情報
研究機関への
情報提供の方法
匿名化した患者情報をREDCapにて提供
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250
受付番号

2024-58

研究課題名 急性期病院に開設された回復期病棟での栄養管理の課題と現状
当院研究責任者 棚橋 由佳
当院研究分担者
研究機関名 前橋赤十字病院リハビリテーション科
研究期間 承認日~西暦2025年2月15日
研究目的 急性期病棟に開設された回復期病棟における栄養管理について、開設当初の課題から採用した入棟時栄養評価の妥当性と評価を実施してきた経過の中での課題と現状を明らかにする。
研究対象 2023年4月1日~2024年10月31日に当院回復期病棟に入棟した症例。
使用する情報 入院時および入棟時の診断名・リハビリ病名、入棟時に使用したリハビリテーション科の疾患別区分、FIM(入棟時・退棟時)、回復期病棟からの転帰先、栄養管理指標(栄養管理計画書に記載された評価項目、身長・体重、サルコペニア評価)
研究機関への
情報提供の方法
なし
問合せ先 前橋赤十字病院 総務課
〒.371-0811 前橋市朝倉町389番地1
TEL:027-265-3333 FAX:027-225-5250