前橋赤十字病院

心臓血管外科

心臓血管外科手術の発展には著しいものがあり、以前は危険性の高かった手術も、今では安全に行われるようになりました。最新の技術と知 識の進歩により、患者さんが手術を受けるリスクが大幅に減少しています。しかし、現代では手術の「安全性」に加え、「手術の質」や「負担の少なさ」も非常に重要視されるようになりました。私たちは、患者さん一人ひとりの状況に合わせた最善の治療法を提案し、提供すること に全力を尽くしています。安全性はもちろん、身体的・精神的な負担をできる限り軽減し、患者さんが安心して手術を受けられる環境を整えています。早期退院と迅速な社会復帰を目指し、最小限の手術侵襲で最大の効果を追求しています。最新の医療技術と設備を駆使し、チーム全体 で連携して患者さんをサポートします。手術前後のケアも充実させ、患者さんとそのご家族が安心して治療を受けられるよう、心からのサポートを提供しています。私たちと共に、健康な未来を築きましょう。

特色と実績

最先端の医療技術

前橋赤十字病院は、最新の医療技術を取り入れ、常に最先端の患者さんに最も適した治療を提供しています。2023年にハイブリット手術室を新設し最新のカテーテル治療も行っております(経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI),ステントグラフト治療

経験豊富な専門医

それぞれの分野で高度な専門知識と技術を持った医師が、患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療を提供します。(MICS等)

患者さん中心のケア

患者さんのニーズや不安に寄り添い、個々の状況に応じた最適な治療計画を立てます。治療の全過程において、患者さんとそのご家族の安心と満足を第一に考えています。

チーム医療

医師、看護師、リハビリスタッフが一丸となって患者さんをサポートします。手術前後のケアも含め、全ての段階で専門的なサポートを提供し、患者さんが安心して治療を受けられるようにします。

迅速な社会復帰

当院では早期退院と迅速な社会復帰を目指し、術後のリハビリテーションを含めた総合的なサポートを行っています。身体的な回復だけでなく、社会生活への復帰も重視しています。

紹介状をお持ちください。

かかりつけ医の先生からの「紹介状」をお持ちいただくことで、これまでの診療の経過や飲んでいるお薬の情報を当院の医師が把握し、 受診の際に検査や投薬の重複を避けたり、これからの治療や診断にも役立ち円滑な診療へとつながります。

心雑音について

心雑音とは

医師は、診察にて聴診をします。この時、心音を聞いています。 心雑音とは、心臓の雑音のことで、心臓の鼓動と調和せず、音律を乱しているものです。 多くの場合、血液が心臓弁や心臓近くの血管を流れる時に発する、特徴的な異常音です。 その異常な音は “雑音”で、弁の開閉時に音をたて、心臓弁の欠陥が原因のことが多いです。 しかし、特に、欠陥のない場合にも聴こえることがあります。

心雑音の種類

心臓の拍動の周期のどの部分に雑音が聞こえるかにより分類されています。

収縮期雑音
心筋が収縮している間に起こる心雑音。
拡張期雑音
鼓動間で筋肉が弛緩している間に起こる心雑音
連続性雑音
心周期内で常に起こる心雑音。

心雑音は全て心疾患なのか?

答えはNoです。
全ての雑音が心疾患と関連しているとは限りません。貧血や発熱等にて生じ、しばらくしてなくなる雑音や明らかな原因がなく生じている機能性雑音といった雑音も認められます。 そのため、適切な分析を行い、心電図や心臓エコー検査で判別することが大切です。これらの検査は全く害がなく、心臓の形態と動きを調べるのに適しています。

心雑音を起こす病気にはどんなものがある?

心雑音を引き起こす心疾患には次のようなものが挙げられます。

  • ○先天性心疾患(心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、等)
  • ○心臓弁膜症(大動脈弁狭窄症/閉鎖不全症、僧帽弁狭窄症/閉鎖不全症、等)
  • ○心臓腫瘍(左房粘液腫、等)
  • ○心不全
  • ○その他

地域の先生におかれましては、是非、心雑音を指摘されえれば、当院に紹介して頂いて下さい。
当院でその原因診断をさせて下さい。必要あれば、一貫して治療を行います。もちろん、弁膜症を指摘されている方の重症度判定・治療も行っております。 来院された患者さんは心雑音の原因精査、弁膜症の重症度診断など治療方針決定後、患者さんの治療・管理をかかりつけの医師とともに行っていきます。
また、事前予約や緊急受診、入院依頼等、お困りの点がございましたら何なりとご連絡いただきますようお願い申し上げます。

当科が扱う主な疾患

大動脈弁狭窄症

  • 大動脈弁の狭窄症はリウマチ熱の後遺症で生じることもありますが、最近では高齢者の方で大動脈弁が硬くなり、開きの悪くなる、加齢に伴う大動脈弁狭窄症が、増加しています。弁を長年使い込んできたために硬くなってきたからと考えられていますが、高血圧や高コレステロール血症などと関連も指摘されてます。 比較的若年者でも大動脈弁狭窄症が生じることがあります。これは先天的な弁の異常によるものです。本来、大動脈弁は弁尖といわれる膜が3枚あるのですが、その弁尖が生まれつき2枚しかないために弁に負担がかかり、硬くなったり、逆流したりするものです。この疾患は決してまれなものではなく、先天性疾患の中では比較的よく認めらえるものです。 大動脈弁の開きが悪くなり、その部分を血液が流れるのに抵抗が生じても、心臓はその抵抗に打ち勝って必要なだけの血液を大動脈の方に送らなければならず、その抵抗の為に、心臓の壁が分厚くなってしまいます。これが「心肥大」です。 重症になると狭い大動脈弁口から送り出される血液が十分な量ではなくなり、心筋の酸素不足のため胸痛が生じたり、脳への血流不足のため失神を起こしたりすることすらあります。また心臓への無理がたたって心不全になります。

大動脈弁閉鎖不全症

  • 大動脈弁の閉鎖不全症は、リウマチ熱の後遺症、加齢に伴う変化、二尖弁など大動脈弁そのものが原因のほか、大動脈が原因の場合もあります。この病気では大動脈弁が完全に閉じないために、心臓から大動脈に送り出した血液の一部が再び心臓に戻ってくることになり、心臓はその分、余分な仕事をしなければなりません。そのため心臓は心肥大を示すのみならず、しだいに大きくない、心拡大をきたします。この病気でも、最終的には心臓への無理がたたって心不全となり、体を動かしたときの息切れなどの心不全症状が出てきます。

僧帽弁狭窄症

  • 僧帽弁狭窄症は子供の時にかかったリウマチ熱の後遺症として中年以降に発症するものが大半を占めていました。しかし最近はリウマチ熱に伴う僧帽弁狭窄症はずいぶん少なくなっていますが、中年から高齢者の方でときどき見かけます。 僧帽弁は左心房と左心室の間の弁ですが、その弁が十分に開かないと左心房の血液は左心室にスムーズに流れなくなり、左心房に負担がかかり、左心房が大きくなります。そうなると不整脈(心房細動)が出たり、左心房内に血液がよどんだりするようになり、血栓ができ、血液に乗って流れ出し、脳血管を詰まらし、脳行梗塞を起こします。また、左心房が大きくなると、その手前にある肺にも負担がかかり水がたまって、心不全といわれる状態になります。

僧帽弁閉鎖不全症

  • 僧帽弁閉鎖不全症はリウマチ性のものもありますが、僧帽弁逸脱症や腱索断裂による変性による場合が多く認められます。腱索というのは僧帽弁の弁尖を左室側から支えている「ひも」のようなものです。この一部が伸びたり、切れたりして、弁を支える力が弱くなり、弁の一部が左房側にひっくりかえるようになって逆流が起こる病気です。 左心室から大動脈へ送られる血液の一部が逆流ため、左心室は余分に仕事をしなければなりません。その結果、左心室は大きくなってきます。もっと進行すると、左心室は大きくなるだけではなく、左心房に負担をかけますので、僧帽弁狭窄症のときと同じように息切れが出たり、肺に水がたまったりします。

手術実績

関連リンク

スタッフ

2026年4月1日現在

役職等 氏名 卒年 資格等

部長

桒田 俊之 1999年 医学博士
日本外科学会外科指導医
心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医
日本循環器学会循環器専門医
日本脈管学会脈管指導医
日本低襲心臓手術学会低襲手術(MICS)認定医
日本経カテーテル心臓弁治療学会TAVR実施医・指導医
胸部・腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医

副部長

堀 貴行 2006年 医学博士
日本外科学会外科専門医
心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医
日本循環器学会循環器専門医
日本脈管学会脈管専門医
胸部・腹部ステントグラフト指導医
浅大腿動脈ステントグラフト実施医
下肢静脈瘤に対する血管内治療指導医
日本静脈学会弾性ストッキング圧迫療法コンダクター

副部長

金澤 祐太 2013年 医学博士
日本外科学会専門医
心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医
心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科修練指導医
日本循環器学会循環器専門医
日本低侵襲心臓手術学会低侵襲手術(MICS)認定医
埋込み型補助人工心臓実施医
臨床研修指導医

専攻医

野澤 祐也 2021年  

専攻医

大久保 翔平 2021年 腹部ステントグラフト実施医
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